2025.04.11 関口団長のお便り

祐介先生、牟田さんこんばんは

 

昨晩、私の所にこんなメールが来ました。

それは私や祐介先生もとても良く知っている、いや、同じ大学で6年間とことん馬鹿をやり続けた友人の一人、静岡県のてんま歯科 院長 鈴木親良 先生からでした。

彼はみんなから「チカ」と呼ばれていましたが、その彼がハロアルの現地活動に参加をしたのが2009年、途中お休み期間はありましたが、2018年から再び参加をしてくれています。

彼とは18歳の時に知り合い、6年間毎日のように酒を飲みながら楽しいことも大変な時もずっと一緒に過ごしてきました。そして卒業後、あなたは音楽の道、私は大学病院、チカは開業医で学ぶ道にそれぞれ進みました。その後あなたが音楽と歯科医師の二刀流を目指すことで、私もあなたと運命に導かれるように再び同じ道を歩み始め、師匠林先生と出会いました。その間、チカとは、いや、他の友人たちにも言えますが、やはり同じ歯医者となってもお互い目指すものや、志が違うとどうしても疎遠になってしまいました。何が良い、何がダメというわけではありませんが、普通なら単なる友達として年に数回会いながら、思い出話やゴルフなど楽しむでしょうが、私やあなたは友達だからこそ仕事の話、患者さんの話に同じ価値観で真剣に向き合えなければ満足できず、友達としての意味がないと考えてしまうタイプだからでしょうね。

しかし、年月が過ぎやはり私自身のなかでも考え方が変化しながら、運命はもう一度彼との交わりへと導いてくれました。そして彼が「セキと祐介がやっているならば」とハロアルに参加をしてくれ、医療活動だけではなく高校生たちの活動と成長に感動し、自分の子供たちも一緒に参加させ、今年見事に子供たちは歯科医師国家試験に合格しました。

その彼から昨日、「セキ、活動報告書数冊を送って欲しい。そしてもし募金箱があれば医院に置きたいと思う。」とメールが来ました。私は今年の現地活動の活動報告に彼が治療した14歳の女の子の話を書きました。彼もまた一人の歯科医師として、そして一人の子を持つ親として、子供たちが日本では治せるはずの歯を失っていく現状に心を痛め、高価な薬剤を実費で用意し、新たな治療法で1本でもいいから残してあげたいと事前に私達と話し合っていました。そんな彼が帰国後、自分が行った治療を振り返り、改めてハロアルの素晴らしさと切なさを感じてくれたのだと思います。そして、今よりもさらに1歩踏み出し、本当の意味での静岡支部として頑張ろうとしてくれることに素直に友として嬉しく感じました。

今日、早速彼の医院に募金箱や配布資料などを送りました。また一つ新しい仲間が増えました。静岡からハロアルの音叉が聞こえる日もそう遠くはないでしょうね。

2025411日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人