2025.01.10 関口団長のお便り

祐介先生、牟田さん、こんばんは

 

東北、日本海側の雪は大変なものになりましたね。東京はどうだったのでしょうか。私の地元栃木県那須は午前中から降り出しましたが積もるほどではありません。

しかし明日からの3連休、しかも日曜日は成人式があります。今年は122万人の方が20歳を迎えるそうですが、人生の最初の節目となる20歳はとても意味のあるものだと思います。全国から地元へ帰省される方もいらっしゃるでしょう。どうぞお気をつけてください。

実は今年、私の息子もこの122万人の一人となり今夜長野から帰省してきます。先週のお正月にも帰省してきていますので久しぶり感は全くありませんが、地元の式典に出席するらしく、いっちょう前にスーツ一式を買っていましたが、私からはコートを

一着用意しました。それは私が成人式の時に祖母から贈られたもので、それを30年間ずっと保管し、昨日、祐介先生のお兄さんにお願いをして手直ししてもらったものです。コートを羽織る息子の姿を見て20年間まずは健康に育ってくれたことに心から感謝しました。

まぁ、私も自分の頃を思い出せば、20歳とはいえ親に仕送りをもらい大学に通いながら毎日あなたと馬鹿をやっていたわけですから、正直大人の自覚など芽生えようも

ありません。私は息子にありきたりな「大人」とはどういうものかなどと話すよりも、一言だけ伝えました。「しっかりと勉強し、大いに遊び、良き友を作り、日々健康でいなさい。」そして「少しずつでいいから、色々なことに感謝できる心を持ちなさい。家族や友人、地域や社会、そして環境やこの国に生まれた事も。自分が生きられることへの感謝の意識を芽生えさせる入口が大人になるということ。」

祐介先生、2月の現地活動までいよいよ1か月を切りました。私たちが支援をするフィリピンのスラムでは貧困の為約3人に1人しか15歳まで生きることができないといわれています。日本の子供たちが幼いころから自分の夢に向かって様々なチャンスに巡り合う中、スラムでは生きることが夢と語り、今日も子供たちはゴミ山でお金に換金できるゴミを探し、街中を物乞いをしながら生活をしています。

私の息子は中学2年生の時にハロアルの現地活動に参加をさせてもらいました。彼にとってあの経験がどのように役に立ったのかはわかりませんが、進路を決める際、いつか歯医者になって一緒に活動をしたい、と言ってくれました。

父親として、同じ男として、これから成人になる息子に金ではなく、地位や名誉でもない、本当にかっこいい大人の生き方を見せられるように日々精進しながら、ハロアルの活動に取り組んでいきたいと思いました。

 

 

2025110日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人