2025.01.03 関口団長のお便り

祐介先生、牟田さん 新年あけましておめでとうございます。

 

いよいよ2025年が始まりました。

リスナーの皆さん、今年もハロアル・フィリピン医療ボランティアをどうぞよろしくお願いいたします。

私たちは2004年よりフィリピン・首都マニラ市近郊のスラムを中心に、一日100円で生活をする極貧層と呼ばれる人たちに無償の歯科治療と歯ブラシやタオル・固形石鹼などの生活物資を支援する活動をしています。長野県御代田町林歯科診療所を事務局とし全国に支部を置き、毎年2月から4日間約100名の皆さんと共に現地に行き活動をしています。私たちは4本の柱と呼ばれる活動理念を掲げています。

第一に無償の歯科治療、第二に生活物資の支援活動、第三にこの活動を通じ自分たちの生活を見直し豊かさの意味を考える事、そして第四に高校生たちが参加をし、これからの未来を担う高校生たちが真の国際平和と国際貢献を学ぶ活動です。

私たちは一年間を通じて様々地域で呼びかけを行い、多くの皆様から歯ブラシやタオルなどのご協力を賜り、それらを直接現地に届け配布しています。

私たちの支援する地域はとても貧しく、子供たちは貧困のため学校に通うことはできません。子供たちは幼くしてゴミ山でお金に換金できるゴミを拾い家計を助けたり、街中を徘徊し物乞いをしながら生活をしています。スラムの人達の収入は一日約300500ペソ、日本円で800円~1300円程度です。貧困のため慢性的に栄養不良下にいる子供たちは病気になっても病院で治療を受けることはできず、虫歯になれば痛みが治まるようにこめかみをさすりただ神様に祈るだけです。そして今日食べることにもままならない彼らはお米一キロよりも高価な歯ブラシなど買うこともできず、彼らのお口の中は悲惨そのものです。そして継続的な治療を受けることができないため、極限まで痛みを我慢したのち、最後はスラム内の無免許の歯科医師に頼み安価で抜歯をしてもらいます。また、スラムの子供たちのなかには虫歯の菌が全身に波及し蜂巣炎となり死んでしまう子も少なくはありません。そのため私たちは現地での無償の歯科治療の他に、歯を守る道具「歯ブラシ」を皆さんからご協力頂き、現地で配布する活動を始めました。皆さんがご協力してくださる歯ブラシは子供たちの歯を守ると共に、命を守ることにも繋がります。

ハロアルレディオをお聞きの皆さん。今年も私たちハローアルソン・フィリピン医療を支える会は今年も会一丸となって一生懸命頑張って参ります。どうか今年も深いご理解とあたたかなご支援を賜りますようお願い申し上げます。

祐介先生、お互い50歳を超え、健康面、体力面は確実に低下しまが、志だけはまだまだ高みを目指し、切磋琢磨しながら今年も頑張っていきましょうね。

202513日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人