2024.12.27 関口団長のお便り

祐介先生、牟田さんこんばんは

 

いよいよ今年最後のハロアルレディオになりましたね。今年もレインボータウンの皆さん、そしてリスナーの皆さん本当にお世話になりました。

私の医院は明日28日の土曜日の午前中が仕事納めになり、その後スタッフ全員で大掃除に入り、夕方からは忘年会となります。しかし31日、大晦日は毎年恒例の特別診療日となり、こちらは仕事に来られるスタッフのみで急患の対応にあたります。

私のような田舎町には日曜日や祝祭日に開いている病院はありません。勿論、休日当番医はありますが、那須はリゾート地でもあるので、旅行に来られた方が急に歯のトラブルになることも多く、大晦日もなかなかの忙しさです。昨日大学から息子が帰省してきたので、今年は少し手伝ってもらおうかと話したところ、すでに地元の仲間とスキーに行く予定があると言い出し、まだまだ医療の道の責任の重さを教えるには程遠いと(なげ)きました。

さて、祐介先生、2024年が終われば、すぐにハロアル・フィリピン医療ボランティア現地活動が待っていますね。

今年も沢山の皆さんのご協力を頂きました。各支部には毎日のように物資が届けられ、また、全国から会HPに連絡をいただき、個人だけではなく、会社や学校からもご協力頂きました。

先週、20年間毎月1度必ず予防処置に来てくださる患者さんが、今年も「1万円」のカンパをくださいました。この方は12月の最後の検診の際、毎年必ず1万円を寄付してくれます。年齢も80歳を超えていますが、1本も歯を抜くことはなく、来る度に

「先生のお陰でなんでも食べられる」と喜んで下さり、「今年もフィリピン頑張って」と応援してくれます。私は「いやいや、○○さんのような患者さんのお陰で僕たちは頑張れますよ、また来年のよろしくお願いします。」とのご挨拶で一年を締めます。

今年一年、沢山のお陰様に支えられてきました。「お陰様」という言葉は元々仏教の教えが語源となり「見えない力のご加護を受ける(さま)」という意味を持ちます。

以前、ハロアル会長林先生にこう問われました。「もしハロアルの活動をしていなかったらどうなっていたか」恐らく、私は歯医者としても一人の人間としてもこれほど自分が他人に生かされている事、患者さんのお陰で私たちが存在していることに心からお陰様と感謝することはできなかったと思います。

もうすぐ世界中の人たちが新たな年に希望を願う中、フィリピンのスラムでは沢山の子供たちが私たちの活動を待ち、今尚多くの方が愚かな戦争によって苦しんでいます。どうか来年は一人でも多くの方の安らぎと世界に平和が訪れるように心から祈り、

今年最後のお手紙にしますね。皆さんよいお年をお迎えください。

20241227日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人