祐介先生、牟田さんこんばんは
いよいよ今度の日曜12月1日に「第19回 ハローアルソン・フィリピン医療ボランティア現地活動」のための事前研修会が東京で開催されます。
これは現地活動に参加をされるすべての一般参加者、いわゆる大人の方を対象とし、私たちハローアルソンでは事前研修会の参加を必須の条件とさせて頂いています。
祐介先生、この研修会はどれくらい前からやり始めたでしょうか。
活動を開始した当初は会長林先生を中心にいわば気心が知れたメンバーのみでしたが、年々参加人数も増え、会として皆さんの安全だけではなく、4日間という短い時間の中、活動が素晴らしいものになるためにはやはり参加者全員が一致団結することが不可欠ということから、出発前にこのような研修会を開催するようになりました。
師走に入り何かとお忙しい中、また、遠方から一堂に東京に集まるのは時間的にも費用の面でも簡単ではありません。そのためここ数年ではコロナやインフルエンザなどの感染予防の観点からZoomなどでも良いのではという意見も出ました。
しかし私たちハロアルが支援するエリアは首都マニラでも極貧層と呼ばれる地区で、日本人の歯科医療ボランティアなどは到底入ることができない場所です。たとえ現地との信頼関係があるとしてもどんなことが起こるかは誰にも予想できません。
その中で現地で発生する問題のほとんどは、日本人の私たちの少しの心のゆるみや油断から来るものだということを、初参加の方はもとより、毎年参加をして下さる経験者の皆さんにも理解してもらいたいのです。
そしてハロアルには高校生が参加をします。この19年間で600人以上の高校生が私たちと一緒に現地で活動をしてくれました。
ハロアルは単なる医療支援、物資支援をする団体ではありません。豊かさの中で何不自由なく生きて来た若者たちが、「貧困」という世界の現実を目の当たりにした時、
何を感じるのか。そして自分の将来に何を芽生えさせるのか。そしていつか私たちと共に過ごしたフィリピンでの4日間が彼らの未来の種になれればと思っています。
そのためには参加をされる大人の方々に事前研修会を通じて、私たちハロアルの「本気」を伝えたいのです。祐介先生、あの研修会の温度はZoomでは伝えられませんよね。私たちの本気が初めて参加をされる方々、また今年も参加をして下さる方々に通じ、大人の私たちから熱量を上げて高校生を迎え入れたいと思うのです。
その情熱こそが毎年帰国後高校生たちからもらう感想文に書かれる「初めて見る格好いい大人たち」という意味に繋がると思います。
今度の日曜日、19回目の仲間が全国からやってきてくれます。私もしっかりと準備して頑張ろうと思います。
2024年11月29日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人