2024.11.22 関口団長のお便り

祐介先生、牟田さんこんばんは

 

私の地元栃木県那須は今が紅葉シーズン真っ只中。那須野お山がすっかり赤や黄色に色づき、明日からの連休も多くの人で賑わいそうです。

そんな中、私は先日の火曜日、診療が午前中までだったので、私の医院の事務長、

マナトと一緒にハロアル会長林先生の診療所、長野県御代田町に行ってきました。

いよいよ来年27日から始まる第19回目のハローアルソン・フィリピン医療ボランティア現地活動に向けて準備を進めていく中で、今回は過去最多の歯科医師の参加に伴い、その3分の1の先生が初参加となるため、治療上の注意事項や各ブースの構成、そしてこれから始まる高校生たちの出発前の研修会の内容を話し合ってきました。しかし、私の本当の目的はハロアルもとても大切なのですが、久しぶりに先生の医院に行き、先生の診療を見学することが一番の楽しみでもありました。

林歯科に着くと今では息子の康二先生を中心に若いスタッフも大勢入り、いつも通りとても活気がありました。隣には来年1月に完成する新しい病院にも案内してもらい、

康二先生の説明を聞きながら、彼が今抱く期待と不安がまるで私の開業当時と重なり、何とも喜ばしい気持ちになりました。

私は短い時間でしたが林先生の後ろに立ち、先生の何気ない患者さんとの会話を聞きながら入れ歯の調整を見ていました。

私が初めて林歯科に訪れたのが22年前、まだフィリピンのボランティアにも、それこそ「歯は命の源」という言葉さえも触れていない頃でした。正直、歯科医師としても一人の人間としても確固たる信念や自信、そして方向性さえ決められない時、この医院と出会いました。初めて中に入った時の感覚は今でも忘れられません。祐介先生、牟田さん、こういう気持ちって感じた事ありませんか?たとえば、初めて言ったお店で、入店した途端「美味そう!」と感じる時とか、初対面なのに出会った瞬間に感じる特別な雰囲気とか・・。22年前、初めて先生の医院にお邪魔した時、正直、外観はまさに昭和の軽井沢、なかなかの古さです。待合室も患者さん全員が顔を合わせるコの字型。診療台もレントゲンもかなりの年季。しかし、中に入ると誰もいない診療室なのに背筋に1本の芯が通るような緊張感が走り、道具が置かれているバットを見るだけで未熟な私でも何かが違うと感じるほど名医の医院が持つ雰囲気を感じました。

あれから22年、久しぶりに訪れ、わずかな時間でしたが師匠の手技、そして患者さんに触れる仕草を見て、まだまだ自分の未熟さを知ると共に、また更に自分を戒めるとても有意義な時間となりました。

 

20241122日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人