2024.10.18 関口団長のお便り

祐介先生、牟田さんこんばんは

 

私の地元栃木県那須はすっかり秋になりました。朝夕は肌寒く、暖房までとはいきませんが既にヒーターを付けはじめ、庭の木々も少しずつ色づいてきました。

稲刈りもようやく終わり、今年も友人知人から沢山の新米を頂きましたが、少し前までは米不足が深刻な問題と報道されていましたが、私のような田舎に住んでいると

自宅で食べる分ぐらいはいつでも周りから頂けるので正直あまり実感がありません。しかし、愛知の加藤先生などはスーパーにお米がないと言っていたので急遽50キロを送りましたが、予想では来年も米不足が生じると言われており今から心配です。

さて、祐介先生、来年27日から行われる、第19回ハローアルソン・フィリピン医療ボランティア現地活動もいよいよ準備に入っていきます。

今年は109名の参加者となりました。そのうち、高校生が25名、父兄同伴の中学生が3名となりました。

特に今年は初めて参加する歯科医師の先生が多く、過去最多35人の先生が全国から参加をしてくれます。また、嬉しいことに今まで参加をした先生たちが今度は自分の医院のスタッフと一緒に参加をしてくださり、さらに今年は一般参加の方も多く、何と70歳、80歳の方も参加をして下さります。

医療ボランティアといえば多くはその内容からどうしても専門性とある程度の年齢の範囲が特定されてしまいますが、私たちのハロアルは単に無償の歯科治療の提供や 生活物資の支援をする団体ではありません。

4本の柱と呼ばれる活動の理念に医療や物資支援だけではなく、この活動を通じて自分たちの生活を見直し本当の豊かさとは何かを考える事。そしてこの活動にこれからの未来を担う高校生が参加をすることで共に真の国際平和、国際貢献を考える事を掲げています。そのためたとえ医療従事者でなくても、様々な形で現地活動に参加ができ、それによって自分自身の何かが変わり、物質的に満たされることだけが豊さではないことに気づきます。そして高校生たちが参加をすることによって彼らの情熱やひた向きさから私たち大人も多くの事を学びます。

そしてついに今回参加者の中に、高校生の時にこの活動に参加をし、感動し、私たちと同じ歯科医師の道に進み、今度は歯医者となって再び参加をしてくれる若者が2人も出てきてくれました。

一人は2012年、もう一人は2014年に参加をした高校生です。10年前に出会ったハロアルの種が今こうして花を咲かせてくれたことは本当に嬉しく思います。

彼らがあこがれたハロアルがさらに素晴らしいものになるよう、しっかり準備をしていこうと思います。

20241018日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人