2024.10.04 林会長のお便り

祐介先生、牟田さんこんばんは。

 

10月に入ってようやく酷暑に別れを告げられました、という間に軽井沢では朝夕は長袖シャツか上着を着ないといられないような気温になってしまいました

能登地方は今年の元旦に起きた能登地震の復興が進まないうちに大雨で再び大きなダメージを受けてしまいました。心からお見舞い申し上げます。そういう中で自民党、立憲民主党の党主を選ぶ選挙が行われました。自民党の党首、つまり総裁は今の自民党の議員数を大幅に減らさない限り首相になります。ですから立憲民主党の代表選挙より自民党総裁選の方が関心を持たれても不思議ではありません。

今回の自民党総裁選には9名が立候補していました。これだけ多くなったのは岸田総理大臣が今回の総裁選に裏金と統一教会問題の責任を取ると言うことで立候補しなくなったからです。加えて自民党の派閥を解消したことによって制約を受けにくくなったこともたくさんの立候補者が増えた要因の一つと言われています。結果は決選投票の末、石破茂さんが自民党総裁に決まりました。

安倍首相が亡くなってから大きな問題になっていた安倍派と二階派の裏金問題もこれで一応のケリをつけたつもりに自民党の皆さんは思っているかもしれませんが、岸田首相の時代に行われた様々な選挙の結果を見ると自民党はほとんど全ての選挙で勝利を納めていません。

つまり、なるべくこの問題をこれ以上大きくしたくないと自民党は思っているかもしれませんが、自民党に対する批判の声が予想以上に大きいことを意味しています。加えて自民党と反社会的勢力になっている統一教会との関わりについても国民は納得しておらず、これも自民党に対する逆風となっています。その上、安倍首相の時に自民党会館の中で統一教会の代表者と会っている写真がスクープされ、党ぐるみの関係があったのではないかと疑いが更に深まってしまいました。

石破首相は早期に衆議院議員を解散してこれ以上自民党に対する逆風にならないように計画したようですが、石破首相が「総裁選中に国民が納得してくれるような説明材料を提供してから解散する」と言っていたのに首相になった途端に解散せざるを得なくなったやり方に野党は一斉に「論争を避け、裏金問題と統一教会問題から逃げたいために解散に走った」と非難が集中してしまいました。さらに能登地震に対して補正予算を作らなかった上に今回の能登豪雨災害に対しても補正予算も作らない手法に反発する声も大きくなっています。今国民は高騰する物価に加えて所得がさっぱり上がらない中で増税が優先される政策に対して一斉に反対の声を上げています。今の自民党には気の毒ですが右も左も手詰まりだと思います。

2024104

医学博士・歯科医師  林 春二