2024.09.06 林会長のお便り

祐介先生、牟田さんこんばんは。

 

9月に入って早くも6日になってしまいました。先月末に襲来した台風では日本中が大変な目に遭わされてしまいました。被害を受けられた皆様には心からお見舞い申し上げます。

ここ数回というより災害が起きるたびにもっと国の責任で日常生活ができるように復旧する費用を補償してもらえるようにすることを真剣に考える必要があるのではないでしょうか?

それは地球温暖化による被害が今までと違って全く異次元の規模になっているからです。被災された皆様が異口同音に「いままでにけいけんしたことがない」「見たこともない」あるいは「70年ここにいて生まれて初めて」など表現するのを聞く度に今までの災害の対応ではなく、国はもっともっと積極的に被災者に支援してもらいたいです。

現に、日本の被災者が大きな避難所でプライバシーが全く確保されていない状況にいるのに比べて、台湾の避難所ではテントを張り、プライバシーがしっかり確保されるような工夫がなされています。また、その被災地の給食支援にしてもプロのコックさん手作りの、しかも温かい食べ物が支給されているところを見るとやはり国のやる気の違いにしか思えません。

この国のやる気は選挙民の私たちが政治家に対してハッキリ国民の要求を言わなかったり、選挙が終わった後の国会議員のチェックが甘かったりしたからだと思います。

祐介先生も番組の中でデンマークについて話すことがありますが、デンマークでは国会議員の公約については50パーセントも実現してくれればよしとしているようです。日本ではどうかというと国民の意思に反して政治が動かされ過ぎてないでしょうか。

つい最近も政治資金規制法に違反するようなケースがあって国民の批判があったばかりで、その後に行われた国会議員の補欠選挙や市長選ではことごとくその政党への批判評価が高まり、ほとんど全員が落選しています。

つい最近見たホームレスに対する対策もびっくりしました。ドイツではホームレス用にベッドを作って、安眠できるスペースを提供しています。更に、ソーラーパネルを設置して冬季にはヒーターが効くようになって、ポットも提供されています。

日本ではとても考えられないような福祉サービスが同じOECDの仲間の国ではスタンダードになっていることを考えると子ども食堂が全国に一万ヶ所近くある日本の福祉行政を冷静に考えなおした方が良いのではないでしょうか。

 

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医学博士・歯科医師  林 春二