2024.07.02 関口団長のお便り

祐介先生、牟田さんこんばんは

 

18歳の時、信州の田舎町であなたと出会いました。

初対面なのにどこか同じ匂いのする私たちはすぐに意気投合し、そこから6年間、

歯科医師になるため切磋琢磨し、一生懸命勉強もしましたが、それ以上に沢山の馬鹿もやりました。卒業間近、あなたは私に「卒業したら音楽の世界に行く」と言い、私は「大学病院の矯正科に残って勉強する」と、お互いが別々の道に進みました。

翌年、私が医局員として北海道の学会に出席したとき、たまたまあなたは札幌のラジオの仕事で来ており、金髪でいかにもミュージシャンのあなたの姿を見たとき、短い再会でしたが頑張っている姿に刺激を受けたのを今でも覚えています。

時が過ぎ、あなたが再び歯科医師と音楽の二刀流を進む時、お互いの未来が新しい道へと動きだしました。そして、私たちの人生を大きく変えた恩師、林先生との出会いは今の私たちが存在していると言っても過言ではありません。

あなたが初めてのフィリピンのスラムで出会ったアルソン君はあなたの人生、そしてこのハロアルレディオさえも変えましたね。そして翌年私も参加をし、沢山の感動と葛藤の中、ハローアルソン・フィリピン医療ボランティアは来年で19年目を迎えます。

当初たった20数名だった仲間も今では100名を超す皆さんが集まってくれますが、その度、いつも二人でこのハロアルの意味を決して忘れず、ぶれることなく支え合ってきました。

そして今日、ハロアルレディオが20周年を迎えるにあたり、改めて30年来の友人として率直にあなたの努力と生き方に敬意を表します。勿論、それを支えてくださる多くのリスナーの方、レインボータウンFMの皆さん、そして牟田さんやゲストの皆さんあってこそですが、毎週金曜日夜9時、その席で20年間世の中に言葉を投げ続けることは並大抵のことではありません。どうぞこれからも30年、40年、とみんなに愛され、そして誰にも決して忖度しない「祐介節」で頑張ってください。

いやいや20年ですか。よくもまぁ、あの祐介が一つの事を20年もやり続けていると思うと、あなたの過去を知っている皆はさぞ驚くでしょうね。

しかし、思い出せば私の長男が今年で20歳になります。あの時にあなたはこのラジオを始めたかと思うと感慨深いものがあります。

私はいつも私と同じ大学に通う息子に事あるごとに言う言葉があります。

「最も楽しく、最も大切な大学生活。勉強は当たり前だが、一生付き合える「友」を作りなさい。」

祐介先生、ハロアルレディオ20周年おめでとうございます。

これからもお互い健康に気を付けて頑張りましょう!

 

2024712日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人