2024.06.28 関口団長のお便り

祐介先生、牟田さんこんばんは

 

祐介先生、昨日の会議はお疲れさまでした。

ハロアル団長の私、そして現地統括責任者の今西先生は先週の土曜日より、来年202527日から開催される現地活動のために、第1回目の会議にマニラに行ってまいりました。帰国は水曜日の早朝4時に羽田に着きましたが、あなたはそのまま診療ということで、さぞ疲れたことでしょうね。大変お疲れ様でした。

来年で19回目を迎えるハロアル現地活動ですが今回の会議でも様々な事案を話し合いました。特に政府の政策により首都マニラ市内のスラムは縮小され貧しい人たちは郊外に追いやられることとなり、そのため私たちの団体の規模と患者さんの数の割合にも影響がみられることや、今後、よりハロアルとマニラ・ロータリークラブが密な関係を構築するためにBFP(防火局)という新たな政府機関との連携を開始することになりました。また会議ではうれしいことに、現在124あるフィリピン国内のロータリークラブの総会で、私たちハローアルソンの活動が紹介され、その活動を知った全てのクラブの代表が現地チームのリーダーの下に私たちとミッションを一緒にやりたいと申し出があったと言っていましたね。

19年前、たった20数名で始まったこの活動が今ではフィリピン国内中のクラブに認知されるようになりました。これも現地に参加をして下さった方々だけではなく、リスナーの皆さんを始め多くの方のご協力のおかげです。先日、今年の2月に初参加をして下さった広島県呉市の栗原先生から連絡を頂きました。そこには来年地元の先生や岡山県の先生は親子での参加、また技工士さん数名が参加を検討してくれているとの内容でした。

私は彼に伝えました。「先生が今回、高校生の娘と初めて参加をし何を感じたのか。

そして帰国後どのように周りに伝えてくれているのかがよくわかります。伝えるという活動は誰もができる最初の活動ですが、その言葉にはとても大きな責任があります。今まさに先生は広島で水面の波紋となっています。どうぞ頑張ってください。」

20年前あなたに誘われ初めてフィリピンのスラムに立ち、帰国後興奮冷めやらぬ感情と初めて経験した貧困の現実を前に、会長林先生は私に「関口先生、あなた誰よりも大きな音叉となり、波紋となりなさい。」とおっしゃいました。

そして今、20年の時を経て今度は私が新しい仲間へ、私が受け継いだハロアルの思いを伝えようとしています。

7月からいよいよ来年の活動募集が始まります。すでに私の医院には初参加の先生、高校生からの参加書類が届いています。

私も更に大きな音叉となるよう頑張っていこうと思います。

 

2024628日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人