祐介先生、牟田さんこんばんは。
祐介先生、関口団長、フィリピンの視察ご苦労様でした。お陰様で2025年の活動も順調に出来ると思います。参加を予定している先生方は、二人の努力に報いるためにも患者さんや近隣の皆様に今までのような使い捨ての歯ブラシでなく、3本100円の歯ブラシでも良いですから少しグレードを上げてもらえるように頼んでください。よろしくお願いします。こうして人様にお願いをすることが先生方の人間性を高め、素晴らしい社会人になる秘訣が隠されているのです。
今日の軽井沢は梅雨らしい穏やかな雨が一日中シトシトと降り続いています。昨日までの日照りとは大違いで、雨に濡れて草花や木々はきれいな色で目を楽しませてくれています。特にアジサイがとてもきれいです。
今年も今夜の放送が終わればちょうど半年が過ぎます。お正月の1日に能登地震が起こり、能登の皆さんはお正月から梅雨に入るまでの半年間、大した支援も受けられないうちに夏に突入してしまいます。
天災は山の多い日本の特徴です。どこの県、どんな場所で起こっても不思議はありません。どこの誰が悪くて被害を受けるわけでもありません。地形から見てどこの誰が被災されてもおかしくないのです。ですから能登とは離れた地域であっても自分のことと思って、能登の皆さんが以前の生活に戻れるように政府に声を出して呼びかけましょう。そして一日も早く、能登の皆さんには元の生活を再建してもらいましょう。この要求が実現出来れば全国どこの人達が被災され、生活が困窮したとしても、政府によって復興してもらえるのですから天災を恐れなくて済みます。これが豊かな先進国と言うのではないでしょうか。私はそういう社会を実現してもらいたいです。
能登は私達が被災した時の復興の見本になるのですから、何としても能登の復興に政府は万全を期して欲しいです。
能登地震の直後、台湾でも地震があり避難所の映像が流れました。日本の避難所の姿が13年前に起こった東日本大震災の時とほとんど変わらない姿だったのに、台湾の避難所はプライバシーが守れるようにテントが張られ、その中に簡易ベッドが用意されていました。非常食も日本とは雲泥の差でした。今の政府は掛け声だけは立派ですが、少子化問題にも悲しいくらい積極性が感じられません。それは国会議員の裏金問題についても全く同じです。改善する気持ちなど全く感じられない政策です。今の政府に丸投げするのではなくみんなで一つずつ解決してもらうように声を上げましょう。
スラムの人達であっても私達と同じ赤い血が流れています。自分が使う歯ブラシを提供できる人や周囲の人に呼びかけられる人になりましょう。あの人たちの現状を知っている私達が何とかしなくて誰がするのでしょうか?
2024年6月28日
医学博士・歯科医師 林 春二