祐介先生、牟田さん、こんばんは
九州地方では線状降水帯が発生し、避難勧告まで発令されているようです。大雨による災害に注意が必要な時期になりましたが、関東地方では例年よりもだいぶ遅くの梅雨入りとなりそうですね。私の地元栃木県那須も数日前とは打って変わって、今日は一日中ジメジメとした天気でした。これから季節の変わり目となります。どうぞ皆さんお体には十分気を付けて下さい。
さて、私たちハローアルソン・フィリピン医療ボランティアではいよいよ7月1日から来年2025年2月7日から始まる第19回ハロアル現地活動の参加者募集が始まりました。歯科医師の方は8月2日、一般の方、高校生は9月13日までの募集期日となっています。募集期日を過ぎた応募に関しましてはお受けできない場合もあり、また、ホテル予約や渡航の追加料金も発生いたしますので詳しくはHPを参照してください。
すでに会HPには初参加となる先生から数名のお問い合わせもあり、また、お馴染みと言っては何ですが有難いことにずっと参加をして下さっている先生たちから応募の連絡をいただいています。各支部でもすでに高校生たちからの申し込みもあり、今回も沢山の仲間が集まってくれることを願っています。
そして明日、私と祐介先生は午前中の仕事を終えたら夜の便にてマニラに行き、翌日から現地チームと来年の活動の為の会議を行います。
コロナ禍で延期となり4年ぶりに行われた今年の2月の活動では、ハロアル初の深夜便を利用し、早朝5時にマニラに到着、そしてすぐにホテル内でミーティング、器材準備をした後、到着日初日から3日間の医療活動をおこないました。また、もう一つの試みはマニラ市の隣、カビテ市で初の医療活動を行ったことです。ここは会発足時から18年間ずっと物資の支援活動のみを行ってきましたが、様々な皆さんのご協力によりついに医療活動が実施されました。住民たちの喜びはとても大きく、中には数年前に私たちが物資支援に訪れた際、何とか入れ歯を作って欲しいと懇願した女性が訪れ、話を聞くと、あの日以来10年間ずっとハロアルが訪れることを神様に願っていた、そしてついに願いが叶ったと涙ながらに話しました。そして、ハロアル会長林先生が製作された新しい入れ歯を調整し、完成すると、大粒の涙を流しながら先生と抱き合いながら喜んでいました。
私たちハローアルソンが支援を続けているスラムでは痛みが出ればこめかみをさすりながら神様に痛みが取れるように祈り、歯を失えばいつ叶うかもしれない出会いをずっと夢見て待っている、そんな貧しい地区の人々です。
来年の活動に向け、私ももう一度初心にかえりながら、会議にのぞみたいと思います。
2024年6月21日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人