祐介先生、牟田さんこんばんは。
先週は倅の康二が祐介先生の心療所(私達の診療所は歯科と言うより心の診療所なのかもしれませんね)の見学をさせてもらってとても良い勉強になったようです。
番組は私も心配しながら聞かせてもらいました。ハローアルソンの最初の頃は今と違って暗中模索の中でやっていましたから精一杯でした。加えて祐介先生にしても康二にしてもとんでもない武勇伝を持っていましたから更に心配だったわけです。なにしろたった20名のスタートでしたので何でも好き勝手に出来たのかもしれません。話がそっちの方に展開しないか冷や汗ものでした。それでも話が展開するにつれ、祐介先生の豊富な経験でどんどん良い方に進んでくれました。
ハロアルレディオもあっという間のようでしたけれど20周年を迎えるのですね。おめでとうございます。何事も続けていくことが大切だと言われますが、それぞれの今を続けることは本当に大変です。ですがしっかり一歩一歩歩み続け、誰も見たことのない高嶺に登りたいものです。倅の康二にはこの気持ちを持ち続けて欲しいです。
私は放送を聴いている中で祐介先生と関口先生には心から感謝しないといけないことを痛感させられていました。2人がいなかったら、むしろ今の私はありません。感謝しなければいけないのは私の方です。本当に有り難うございました。2人は私のことを「師匠、師匠」と言ってくれますが、歯医者の私、社会人としての私にこれ以上ない言葉だったと感謝しています。この言葉を耳にする度に私はどれほど責任あるということはどういうことか、歯医者として、社会人として考えて行動しましたそれが今の私になっています。歯科医も大切ですが、立派な社会人の方がもっと大切なことです。
番組の中で20周年の話をしている時、祐介先生が「私は振り返えらない」と言っていました。私は私のところのスタッフとよく話すのですが、庭に生えた雑草を見るとその多さに気押されてします。ですが草を一本抜き、2本抜いてしばらく進んで振り返ってみるとまだ草を取っていない所と自分たちが草むしりをしたところのあまりの違いにビックリします。とてもきれいで草を取って本当に良かったと心から思います。あれは嫌だこれは嫌だと言ってないでやることが大切です。祐介先生、「振り返るのは嫌いだ」なんて強がりを言わないで自分の通った道を振り返ってみましょう。祐介先生の20年前と今ではあまりにも違いすぎます。あの頃はボランティアを少し離れたところから見ていましたが今の祐介先生はボランティアの真ん中でみんなの安全を考えて365日頑張ってくれていること、誰にも真似できません。素晴らしいと思います。
関口先生に「ハローアルソン・フィリピン医療ボランティアで心を磨きましょう」と言ったのと全く同じで祐介先生の心は神様でもびっくりするような素晴らしい歯医者になってくれました。最初に「心療所」と言ったのはそういう意味からも言えると思います。このボランティアは本当に心磨きですね。
2024年6月21日
医学博士・歯科医師 林 春二