2024.06.14 関口団長のお便り

祐介先生、牟田さん、そして康二さん こんばんは

 

祐介先生、先週はハロアル会長林先生、今日はその息子さん、康二先生がゲストですね。康二先生は日ごろの診療、そしてあなたと同様、お酒と女性の前では饒舌(じょうぜつ)になりますが、こういう場では口下手(くちべた)ですので、今日のラジオはあなたのパーソナリティとしての腕の見せ所ですよ。頑張ってください。

さて、いよいよ来年27日から始まる第19回目ハロアル・フィリピン医療ボランティア現地活動の参加者募集が始まりました。

実はお二人は私より1年早くフィリピンのスラムの医療活動を経験していますね。

祐介先生は今年で21年ですか?なかなかの年月です。私も20年が経ちますが、どうですか?

お互い年を取り、康二も先生となり、皆同じ世界で頑張りながらハロアルというボランティアに携わることで一番感じることは何でしょうか。

20年前、祐介先生に誘われ、何が何やらわからぬ状態で、ただ友達がやろうと言っているからやってみようと、そんな軽い気持ちで始まりましたが、いざ、現地に行くと想像を遥かに超えた現実を目の当たりにし、いつしか興味から、自分の歯医者としての力で何かを変えたいと思いました。しかしやり続けてみると何かを変えるよりも

自分自身が変わってきたことに気づきだします。そしてハロアルは単なる医療ボランティアではなく、高校生たちが参加をしてくれますが、彼らと真剣に向き合い始めた頃、実は大切なのは現地で4日間活動することだけではなく、日々の生活の中、

一、歯医者として、そして一人の人間としてどう生きるべきかを学びました。

20年前、会長林先生に初めてお会いしたとき、「私と一緒にフィリピンのスラムで心を磨こう」とお誘いを受けたあの言葉の意味が今ではとても良くわかります。

今では見渡すと私も祐介先生もハロアルでは年長組となり、康二先生を始め、若い先生や高校生たちからその背中を否応(いやおう)なしに見られる立場にいます。いつしか教わる側から自ずと伝える側へと変わる今、次の世代の康二先生には私もとても期待をしています。あなたにとっては父でもある林先生ですから私とは違う思いもあるかもしれませんが、これからお互いこのハロアル、そして林イズムを受け継ぐなかで、今度は

私があなたにこの言葉を送りましょう。「康二先生、どんなに時代が変わろうとも世界中どこに行っても患者が最も望まない治療は歯を抜くことだよ」「そして、一歯医者の前に一人の人間であれ」これからも一緒に心の研鑽を積み、本当に患者から感謝をしてもらえる先生を目指してくださいね。あなたはまだ若いから色々なことに興味もわくでしょうが、決してこの言葉の意味を忘れてはだめです。

今日はこの後祐介先生と飲み過ぎないように!

2024614日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人