祐介先生、牟田さんこんばんは
祐介先生、先日の水曜日は大変お疲れ様でした。
3日の水曜日、私と祐介先生、そして岡山の木本先生、愛知の加藤先生の4人は日本大学歯学部歯科放射線講座の学位取得祝賀会に行って参りました。
2019年から同大学の大学院社会人枠に4人で入学し、ようやく今年全員が学位を取得できました。その私たちに講座の先生方が祝賀会を開いてくださり、お世話になった教授や私たちの恩師、宮沢先生、そしてこの番組でもおなじみのハロアル会長林春二先生も来賓としてご出席してくださいました。
私は今まであまり学位やどこの病院のHPにも、これ見よがしに掲示されている「○○学会会員」や「○○セミナー受講」など、患者さんからしてみれば、何かよくわからないが、何となく沢山書いてあると実際はとんでもないのに、書いてあるとあたかもその先生はとても勉強しているように思わせる風潮がとても嫌いでした。
そのため私は自分の院内やHPにも一切そのようなことは書かず、それよりも患者さんの歯を誰よりも大切にし、絶対に歯を抜かない治療をとことんやりぬくこと、そしてハロアルでの私の活動を見てもらい、私がどんな人間性なのかを少しでも伝えること。この二つだけ大切にしてきました。しかし、私が学位を所得すると沢山の患者さんからお祝いの言葉や、お祝いの品物、中にはお祝いの寸志まで下さる人が大勢いました。勿論それは全てハロアルの募金となりましたが、私はそのことを会長の林先生に話すと、先生は「関口先生、それは自分の先生に患者さんたちがそれだけ期待をしているということ。そしてこれから更に研鑽して患者さんの為に尽くさなければならないということだよ。」とおっしゃってくれました。私はその言葉を聞きながら今までの穿った価値観を反省しながら、祝賀会の時に一人ずつご挨拶をさせて頂く中で
私にとって20年前に恩師でもある林先生と出会い、一、医療人の前に、一人の人間であれ、と教えられた言葉が今の私の金言となっていることを話しました。
医療人にとって確かな技術、知識は絶対的に必要なことであり、そのために多くのセミナーや学会、勉強会などで学ぶことはとても大切です。しかし、それと同じように医師と患者の立場を超え、一人の人間として相対するとき、「この先生ならば」と思ってもらえる為に、私たちは日々心の研鑽、心の修行を怠ってはいけないと学びました。
帰りのタクシーの中、久しぶりに先生と二人きりになり、何気ない話をしながら、
先生は80歳になられ尚、患者さんの事、ハロアルのボランティアの事を熱く語られ、政治の事、これからの日本の未来の事を憂いながら、これからは君たちの時代だと、私の背中を更に後押ししてくれました。
祐介先生、これからもお互い「先生」と呼ばれる名に恥じぬような生き方を共にしていきましょう。
2024年4月5日 ハロアル 団長 歯学博士 関口敬人