2024.01.26 林会長のお便り

祐介先生、牟田さんこんばんは。

 大寒に入って寒さが増しています。能登地震で被災された人達はさぞかし大変だと思います。皆様も少しでもいいですから現地の復興支援に協力してあげて下さい。

 本当はこんな時こそ政府が一丸(いちがん)となって現地の指揮をとって困窮する人が一人も出ないようにすることが当り前の社会になって欲しいと思います。

 その政権をとっている自民党で8年間もの間、首相を務めたものの不慮の事故で亡くなり、国民の70%以上が反対した国葬を強行してしまった安倍さんの派閥がパーティー券のキックバックしたお金を政治資金として報告していないことから、事件化され、地震の対策どころではなかったと思います。

 今の国会議員の給料は国民からすると破格の金額に設定されています。これは国会議員がお金で買収されないためだと言われています。その上、国民一人一人から250円ずつ徴収した360億円に上る政党助成金が国会議員に割り当てられていますから、買収など起こるはずがないのです。国会議員も人の子です。欲望は尽きることなく、なかには1000万円以上のキックバックを得る人、1億円以上を派閥の裏帳簿の中で隠し持つ人などが出てその人達が調査されているのですから能登の皆さんのところに心を運ぶことなど出来なかったのだと思います。国会議員の皆様は自分達の給料が高いのはこういうことのないように常に国民本位の活動ができるためのものだということを肝に銘じて欲しいです。そしてお金にまつわる問題が生じた時は秘書にしても会計責任者にしても全て自分が選択した人なのですから、責任も連座制(れんざせい)にして絶対に言い逃れが出来ないようにするのが当り前ではないでしょうか。これも立派な危機管理です。

 私達ハローアルソン・フィリピン医療ボランティアは公的な機関からお金の支援をもらっていませんが、いつ、どんな時に何が起こってもいいように一年かけて準備をして現地活動が成功するように万全を期しています。これが「危機管理」だと思います。今の岸田政権は国民からそういう信託を受けていながら危機管理が全く機能していないのとでは大きな違いです。

 関口団長の方から、スラムの子供達のシャワーブースで使う使用してあるバスタオルを集めてもらいたいという連絡がありましたが、皆様は周囲の人に呼びかけてくれたでしょうか。シャワーブースで使う水は消防車に積んである水です。気温が30あってもただの水ですから髪の毛をシャンプーして流すとかなりの水量を浴びていますから唇が紫色になってブルブルふるえ出す子供もいます。一刻も早く水を切って乾かしてやらないと風邪をひいてしまうのです。真新しいタオルでは水を吸いませんからすぐ拭きとってやれません。使用してあるバスタオルが必要になるのです。よろしくお願いします。一枚でも多く集められるようご協力下さい。これも危機管理です。

 

 2024126

 

医学博士・歯科医師  林 春二