祐介先生、牟田さんこんばんは。
寒に入って大部寒さが増して来ました。何事もなかった私達にとってはそういうことですが、能登地震の被災地ではそんなのん気なこと言っていられないでしょう。不幸にして星の国に旅立たれた方のお悔やみを謹んで申し上げます。そして家屋を無くし、大変な思いをされている皆様には心からお見舞申し上げます。
不思議と言えば今回の能登の地震では空中からの映像をあまり見ません。親戚や旅行に行って思い出がある人からしたらどうなっているのか知りたいと思います。
また被災地は車が入れないような状態になっているから現地にむやみに来て欲しくないという意見もあって国会議員までもが現地を確認しないことを与野党で決めたというのですが全くおかしなことです。こんな時こそ国会議員なら現地に入って自分の目で見て自分の肌で感じて現地の声を聞いて、何が一番必要なのか決めて支援して欲しいと思います。今までの国会議員の現地視察には随行員が大勢ついて、中には毛皮のコートで視察したり、革靴で来て水溜りは背負ってもらったりしてひんしゅくを買う議員さんもいましたが、もっと常識的に行動できる人であって欲しいと思います。そういう中でSNSでは炎上しましたが、れいわ新選組の山本太郎さんが現地のNPOの皆さんから要請を受け、現地に入りSNSで現地の状況、今被災地では何が必要なのか詳しく情報を発信してくれています。山本太郎さんは2011年3月11日に発生した東日本大震災の時から、その後に発生した全ての被災地に行って現地の皆さんやNPOの方々と密接に生活支援や食事支援をやり続けている国会議員です。山本太郎さんが一目見たらどうすればいいかすぐわかるはずです。そういう経験と国会議員という立場の人が管庁に意見を言ってくれたらどうなるかをNPOの人達はよく知っているからこそ他の国会議員に頼まないで山本太郎さんにお願いしたのだと思います。
私達のやっているハローアルソン・フィリピン医療ボランティアも同じです。ボランティアですから、誰が参加してくれても全く問題はありませんが、団長の関口先生、現地統括責任者の祐介先生、器材担当の木元先生が欠けたら、この活動は全く停止してしまいます。今回SNSで批判を受けている山本太郎さんは私達の関口団長を責めているのと同じです。緊急事態が起こっている時に関口先生が20年前から命懸けでやっているスラムの中のボランティアを現地の人達だけでやれるのかというと出来るはずがありません。だからこそ現地にいるNPOの皆さんから山本太郎さんが指名されたのです。しかも山本太郎さんは足を怪我して車椅子利用しているにもかかわらず現地に行ってくれました。山本太郎さんがかけつけてくれ現地にいるNPOの皆さんはもとより、被災されて右往左往している被災者の皆さんはどれほど勇気が湧いて来たでしょうか・・・・。
寒さが厳しさを増しています。一日も早く安定した日常が来ますように祈っています。
2024年1月12日
医学博士・歯科医師 林 春二