祐介先生、牟田さんこんばんは。
ハロアルレディオ1000回まで本当にわずかになりました。1年に50回しか放送出来ませんから20年以上かかった訳ですが、本当に御苦労様でした。日本中が盛り上がるオリンピック、パラリンピックにしても4回も経験するほどの長い期間になります。2020年東京オリンピックはコロナのパンデミックによって2021年になってしまいましたが、なんとか開催出来ました。その前が2016年のリオデジャネイロ、2012年のロンドン、2008年の北京、2004年アテネ、2000年のシドニーでした。この辺りがハロアルレディオの第一回目の放送だと思います。当然のことですが、この頃活躍したスポーツ選手はほとんどいません。むしろこういう健康な人のことより、年と共に介護が必要になりこれから向かう高齢社会対策として、ゴールドプラン21が出来た頃に重なります。
この時代は国の高齢者も増加していましたが、少子化によって高齢者を支える世代の人達が少なくなり、介護の負担が過重にならないような政策が求められていました。家族へのシワ寄せが大きい家族介護から施設での介護です。ですから今の少子化の問題は実に30年前から考えられていたのです。しかし少子化対策は全くといっていいほどとられてきませんでした。ハロアルレディオの誕生する10年も前のことになります。この時に学費の負担を免除する、賃金を上げて景気対策をとるなどもっと力を入れてくれていたら今のように介護が社会問題になることはなかったと思います。
また東京オリンピックでは安倍総理が「福島原発はアンダーコントロール」などと噓を言いましたが、未だに世界から白い目で見られています。
私は福島の皆さまが今の風評被害の保障が切れた時、漁業の保障をしてもらえるかとても心配しています。日本政府のやり方は何でもなし崩しでやってしまうからです。
日本にはかつて水俣病、四日市ぜんそく、イタイイタイ病という公害病がありましたが、その二の舞にならないか心配です。これらの4つの公害病が地元や関係者から政府に訴えられていたのに見過ごされて大きな公害になった経験をもっている日本だからこそ、福島原発の事故水は本当に安全なのかどうか、事故水を処理するアルプスという装置はこの事故によって出来たデブリに触れた汚染水を本当に無害化しているのかどうか、政府の言っているトリチウムだけが問題なのか否か、それ以外危険なものは本当に問題にしなくてもいいのかどうか、リスナーの皆様にも普段見ている新聞だけでなく全く違う視点で論じている新聞「赤旗」などと比較してみてもらいたいです。そして日本初のこの処理水によってかつて生まれた公害のようなことが絶対におこらないことを祈っています。
なんだかんだ言っている内に第998回ハロアルレディオも時間切れになってしまいました。次回は私も参加させてもらって楽しい番組になるように協力したいと思います。
2023年9月22日
医学博士・歯科医師 林 春二