祐介先生、牟田さんこんばんは
祐介先生、そしてハロアル会長林先生、水曜日は大変お疲れ様でした。
今週の水曜日、私たちは群馬県新島学園高等学校にハロアル・ボランティア講演に行って参りました。今回は中等部の3年生、そして高等部の1,2年生を対象とし、500人以上の生徒たちの前で、約5年ぶりのボランティア講演をさせて頂きました。
私もコロナ禍で久しぶりの講演でしたが、この新島学園高校は14年前の2009年から私たちの活動に学校を上げて協力をしてくださり、今までにのべ134名の生徒が参加をしてくれました。また、毎回生徒だけではなく、先生もお一人参加をして下さり、生徒と共に先生も一緒になってボランティアの素晴らしさを体験してくれます。
このハロアルには今まで600人以上の高校生が参加をしてくれましたが、生徒と一緒に先生も参加をしてくれた学校はこの新島学園高校だけではないでしょうか。
昨今、体罰や性被害、人権侵害など学校だけではなく、塾やクラブチームなど「先生」と呼ばれる教育者たちの耳を疑うような事件が連日報道されていますね。
今回、久しぶりに新島学園高等学校にお邪魔しましたが、そこには過去ハロアルに参加をしてくれた先生たちが何人もいらっしゃいました。皆さん、私たちを見つけるなり、「団長、ご無沙汰しています。」とお声をかけてくださり、なんと校長先生になられた方もいらっしゃいました。昔を懐かしむようにお話しをしていると、ある先生がこう言って下さいました。
「私も参加をして思いましたが現地行って本当に色々と考えさせられました。そして生徒たちと一緒に行くことで、学校では気づくことができない、彼らの考え方や悩みを知り本当に良い経験をさせて頂きました。」「来年も是非うちの生徒をよろしくお願いします。」私は「いやいや先生、来年も参加したらどうですか?」と尋ねると、「いやこれは次の若い先生にバトンを渡して彼らにもハロアルを経験させてあげたいと思っています。」とおっしゃいました。
私はハロアルに参加をしてくれた先生たちを見ながら、正直、「こんな学校なら通ってみたい」と思い、教育とは先生が生徒に何かを教えるだけではなく、時に、先生もまた生徒から沢山のことを学び、互いに成長し合うことなのだと感じました。
講演後、今回の授業を企画して下さった教頭先生が、私たちの話を聞きながら涙がでそうになったとおっしゃってくださり、既に新島学園高校から現地参加の応募も届きました。コロナ禍で3年間、代々先輩から受け継いできたハロアルのバトンも途切れてしまいましたが、また新たな高校生たちが新しいボランティアのバトンを作り、再び繋ぎ合ってくれることを心から期待しています。
2023年9月15日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人