祐介先生、牟田さんこんばんは。
暑い日が続きますが、お元気でしょうか。沖縄、九州、中国四国に続いて台風7号によって東海・近畿、山陰地区の皆様も大きなダメージを受けてしまいました。被災された皆様にお見舞申し上げます。と言うだけで私達にはどうすることも出来ません。被災された皆様が一日も早く以前の日常生活に戻れるよう国に支援をお願いしたいです。個人の所有物だからそんな補償をする必要がないという人もいますが、私はこんな時こそ国がしっかり国民の命と健康そして安全を守って欲しいです。被災された方々は口々にこんなことは生まれて初めてだと言います。災害の多い日本ですからこんなことは当り前に行える国になって欲しいです。林外務大臣がアメリカで日米韓の外相会議に行くに当たってマウイ島の火災見舞金として2億5千万円提供しました。私はもっと多くてもいいと思います。同時に日本国内で被災された全ての人に対してはもっともっと支援してもらいたいのです。
ダイちゃんの奥さんの話に出ていた福島原発処理水のことですが、私は海洋放棄に反対です。日本は「処理水」と言って事故のことは全く問題にしていませんが、これは「原発事故による汚染水」なのです。IAEAも視察済みだと言っているから大丈夫だと政府は言っていますが、全く違います。世界で初めて原発事故の汚染水を海洋放出するのですから、慎重にならなければなりません。アメリカは賛成だと言っていますが、この日本の汚染水が基準になりますから、今回問題があっても日本に責任を取らせればいいし、問題なければこの日本の基準で放出できるからでアメリカはリスクを日本に押し付けようとしているのです。
2011年、ハローアルソン・フィリピン医療ボランティアに当時、初参加してくれた当院スタッフの武井さんから「先生、ボランティアで行くのは始めてなので、何かしておいた方がいいことはありませんか」と聞かれました。「今度行くスラムの人達は一日に一食か二日に一食しか食べられない人達なのだから武井さんも一日断食でもしてみたら」と簡単に言ってしまいました。武井さんは素直にやってくれました。昨日(8月17日)その武井さんと訪問診療をしている時そのことを思い出して、食べないことがどれ程大変な事か私も実際にやってみようと思い立って昨晩から始めています。20時間経過したところですが、これからどうなるやら心もとありません。
最近と言っても6月~8月18日の現在まで毎日、朝6時から8時までの2時間雨が降ってもカッパを着て庭の草取りや患者さんの別荘の草取りをしています。雨の日は晴れた日のようにはいきません。行かないけれどもその日手を付けたところを振り返って見ると間違いなくきれいになっていて手を付けない場所とは明らかに違います。たかが草取りですがコツコツと一本ずつ草を抜いていると何だか我慢強さが身についてきたように思います。手をかけるとかけただけ美しくなり大きな違いになることも気づかされます。 2023年8月18日
医学博士・歯科医師 林 春二