祐介先生、牟田さんこんばんは。
台風6号の被害を受けられている沖縄の皆様、Uターンして逆戻りしています。大変だと思いますがこれからも風雨の影響は続くと思いますので暮々も注意して下さい。
政府は台湾の有事は日本の有事と軍備を拡張していますが日本にとって災害の対策こそ最優先課題だと思います。地震対策、洪水対策、温暖化対策、どれもやっているようには見えません。攻めてくるかわからない攻撃対策として敵基地攻撃能力のあるミサイルを買うよりいつでも起こっている災害対策の方がずっと大切だと思います。
つい最近も38名の自民党議員がパリの視察のために子供同伴で行ってエッフェル塔の前で記念写真を撮ってSNSに載せたことが問題になっています。中には税金は全く使っていないなどといい加減なことを言っている国会議員もいましたが、政党助成金にしても給料そのものにしても国民の納めている税金です。素直に反省した方がいいのではないでしょうか。国民の少子化をフランスのように大きな改革を行ってジェンダーフリーや、子供の教育費の無料化、貧困家庭には大幅な生活支援をするのならいざ知らず、自民党の政策は全て自己責任です。これは子供の問題だけでなく医療も福祉も全て、ある時急に自己責任などと言い出しています。今回大きな問題になっている保険証の廃止にしてもそうです。もう少し時間をかけ国民にしっかり説明し、例えば5年後にはこういう制度になるからしっかり準備しなさいというコメントを出すことが必要だったのではないかと思います。年金の問題が出てくると急に老後は一人2,000万円の貯金が必要だなんて急に言われても出来るわけがありません。少なくとも10年、20年かけてゆっくり準備する必要があります。あの時もうやむやにされてしまいました。それから消費税についても大企業の法人税を安くするために広く国民から消費税を取っていることがはっきりしています。福祉のために必要などと噓を言っていますが、福祉に使われているのはたった30%でしかありません。国債についても国民の借金だなんて嘘をついていますが、政府の借金で国民は全く負担する必要ありません。世の中が今のように輸入品が高騰している時はむしろ、消費税減税と国民給付金を支給した方がいいのです。
先日当院に二人の障害者が居合わせてしまいました。一人は頚椎損傷で歩行が出来ないために車椅子利用者です。治療が終って付き添いの奥様の補助で車椅子に移乗して動き出そうとしていました。隣のユニットにいた86才の高齢者もX線撮影のために動き出していました。高齢で杖をついているだけでは歩行できないので家族が手を添え、
ようやくヨチヨチ歩きです。すると車椅子の男性がユニットの足側に動いてくれ、86才の男性が歩きやすいように道を譲ってくれました。今の日本社会はこうして健常者が障害をもつ人に配慮するというより、障害をもつ人も障害をもつ人のために配慮し合う超共生社会です。日常生活に困難を来たしている子供が7000ヶ所の子供食堂を頼っています。この人達の救済をすることが最優先だと思うのですがどうでしょうか。
2023年8月4日
医学博士・歯科医師 林 春二