祐介先生、牟田さんこんばんは。
マイナンバーカードの不祥事は後を絶ちません。個人情報が漏れて犯罪が起きたとき、誰が責任を取ってくれるのでしょうか。さもなくても、振り込め詐欺や押し込み強盗、特殊詐欺など現在の情報の中でも頻発する事件が、これだけズブズブのマイナンバーカードになったらどうなるのでしょうか。単に一枚で何でも利用できるからラッキーと思う人はどんどん使って下さい。もともと事故が起きようが起きまいが構わないと承知している人が申し込むマイナンバーカードですから全く問題ありません。私は国民の反対が70%にも上る国葬を強行したり、選挙が終って自民党員数が決まってから必ず増税をし続けたりする現政権には信用が置けませんからマイナンバーカードは取りません。
昨日は診療所の所有している土地の草刈りを2時間ほどした後で自分の家のお墓掃除に行って来ました。信州のお盆は旧盆ですから8月13日~16日です。近くのお墓はほとんどお盆を迎える前のお墓掃除が終っていました。私の家は隣近所のお墓の中で一番遅い方でした。草をむしったり墓の正面左右に2つあるトガの木を丸く仕上げたりしました。以前であれば今の私は早いほうで、実際には8月1日の朝五時頃から始めるのが一般的でした。遠くに嫁いだり、仕事の関係で余り顔を合わせられなかったりする人達がこの日はお墓掃除に集まります。田舎にとってはとても心の温まる隣近所の交流の場となっていました。息子さんのお嫁さんの紹介、子供が高校へ進んだ話など多種多様な話に花が咲きました。この地方のお墓掃除が8月1日になっているのはめずらしいことで一般的には8月7日でした。
1742年8月に発生した大洪水で「寛保の洪水」と呼ばれる災害で沢山の人が亡くなりました。佐久地方はその親類縁者が多かったので8月1日が「お墓掃除になった」といういわれがあります。この日は佐久地方の会社に勤めている人も一斉に仕事を休んでお墓掃除にあたったので会社も休みにしている所が多いほどです。所変われば品変わるということの代表のような習慣的な行事です。しかしそのなつかしい8月1日の早朝のお墓掃除も少子高齢化の波に逆らうことは出来ずに、ほとんどの家が8月1日より前の日曜日にお墓掃除をしている家がほとんどになってしまいました。同時に盆踊りの行事も年々参加者が減少してしまい寂しくなってしまいました。時代の変化と言えばそれまでですが、私達のやっているハローアルソン・フィリピン医療ボランティアは年々参加者が増え、コロナのパンデミック前にやった2019年の活動は過去最多で146名でした。しかしパンデミックには勝てず今年2023年にやった6月7日~10日までの活動では42名になってしまいました。しかし突然降って湧いたような緊急の活動にもかかわらず42名も参加してもらえてうれしい限りです。来年は平常のボランティアに戻して2月7日~10日に行うことが決まりました。一人でも多くの皆様の参加をお待ちしています。
2023年7月14日
医学博士・歯科医師 林 春二