2023.05.12 林会長のお便り

祐介先生、牟田さんこんばんは。

 コロナ感染症でおさえられていた様々な制限がとれて観光地には多くの人があふれました。場所によってはコロナ禍以前の状態に戻ったところもあったようでとてもよかったと思います。

 54日に、中軽井沢カントリークラブの東側にある診療所の土地の草刈りをしようと家を出発しましたが、軽井沢に行く全ての道が渋滞して身動きがとれませんでした。

 制限されている時には混雑しないで比較的自由に動けますが制限がなくなるとみんなが押しかけてしまいニッチもサッチもいかなくなってしまいます。法律によって行動を制限してくれているので平安な日常生活が出来ていることに気づかされます。普段は文句ばかり言っている「法律」にも感謝が湧いてきます。少し前は飲酒運転によって悲惨な交通事故が後を絶たずに法律が改正され、5年以下の懲役又は100万円以下の罰金になりました。これで以前よりは飲酒運転は激減しました。しかし厳罰化されても飲酒運転は無くなりません。又、高速道路で迷惑運転を繰り返し最後は死に追いやった迷惑運転も厳罰化されましたが、これまた後を絶ちません。結局、どんな罰則を作っても守ろうとしなければ同じだということです。

 最近は振り込め事件が凶悪化して、強盗殺人事件が頻発しています。防犯カメラが各所に設置されるようになって逃げ切ることが出来ないのに何故自分の人生を棒に振るようなことをするのか全くわかりません。私達が若かった頃は将来の夢があってその夢に向って頑張ろうという気概がありました。それが、雇用形態が年功序列で終身雇用の安定したものから、正規職員からいつでも首を切れる非正規職員に変わって所得の格差が増えてしまい、低所得者の気概はそがれてしまいました。気概がそがれたというより生きるのに精一杯になってしまったという方が当たっているかもしれません。

 こういう社会の中で起きる犯罪は凶悪なものが目立つように思います。最近起こっている強盗事件のように誰が見ても異常な行動を何故若い人達がやるのかというと、こういう事件に入り込むそもそもの原因は若い人達が経済的に困窮していて少しでもお金が多い仕事に目がくらみ、途中でヤバいと気づいても家族がおどされる危険から止められなくなってしまうのだろうと思います。

 コロナ禍で経済的なダメージを受け、職場を奪われた多くの若者もこの中に入るのではないかと思います。

 岸田総理大臣はアフリカに4兆円、インドに5兆円、G78.8兆円、ウクライナに9.8兆円など外国にお金をばらまいています。そのお金をまず日本国内で経済的に大変な人や少子化対策に優先すべきだと思います。いくら他国にいい顔をしていてもこんな経済対策では日本が亡びてしまいます。

 2023512

 

医学博士・歯科医師  林 春二