2022.12.02 林会長のお便り

祐介先生、牟田さんこんばんは。

 明日は私達にとってとても大切な一日になります。私達のスタディーグループ、「飛翔会」の大切な発表会があるからです。この日、この一年間頑張って各自がやってきたことの報告をすることになります。ドクターはこの一年間自分がやってきた治療を通して、歯科衛生士はこの一年間の成長や課題を、そしてスタッフの皆様は受付や日常の診療業務のお手伝いを通して感じたことや、気づきをもらったことを発表するのです。

 いろいろな資格を持った人たちがそれぞれの立場でどういう思いで患者さんに接し、どういう気付きをもらっているか朝から晩まで包み隠さず意見を出し合います。演者にとっての見栄や外聞に囚われがちで、患者さんにとってはどうだったのか疑われるような症例に遭遇することも稀ではありませんが、ともすれば新しい技術や治療法の話も出ます。飛翔会では患者さんにとってどうだったのかを一番に考えていることがこのスタディーグループの素晴らしいところです。

 今までも何回か実際に患者さんに参加してもらって症例報告を聞いてもらったり、自分が診療してもらってどういうことを感じてもらえたのかを聞かせてもらったりしました。中には終の言葉になってしまった木谷(きたに)さんもいました。私達にとっても忘れ難い患者さんの一人で、安らかに星の国で静かにお休みの事と思います。

 さて、昨日は午後から戸倉上山田中学校と坂城中学校に、ハローアルソン・フィリピン医療ボランティアの物資をもらいに行ってきました。

戸倉上山田中学校は昨年11月に関口団長、祐介現地統括責任者と私で講演を予定していましたが、当日私が心臓の異変に気づき、急遽佐久医療センターに行くことになってしまいました。当日講演は14時半からでしたが、関口先生と祐介先生共に早朝から準備して私の診療所に来てくれました。ご飯でも一緒にと思ってくれたようですが、二人が診療所に着いた途端に私の発作ですからあまりにもタイミングが合っていてびっくりしました。そこで私は今日の講演は無理だから休ませてもらうけれど、二人で少しずつ時間を延長してやって欲しい、と頼んでかかりつけ医の宮下先生の診療所に行くとすぐに心電図が取れるように待っていてくれ、診療はあれよあれよという間に終わり、佐久医療センターの方に回されました。

その時の話を小池(こいけ)(たかし)校長と話をさせてもらいました。この日物資を集めてくれた保健委員長の市川(いちかわ)(りょう)(すけ)君、養護教諭の宮下(みやした)()津江(つえ)先生も合流してくれ、昨年1124日の関口団長と祐介先生の講演がとてもよかったことを聞かせてもらいました。お二人の講演は私自身も沢山聞いていますのでとても納得出来ました。来年6月にはハローアルソン・フィリピン医療ボランティアの現地活動も再開しますのでまたお呼び頂きたいことをお願いして記念撮影をしてもらいました。

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医学博士・歯科医師  林 春二