2022.11.25 関口団長のお便り

祐介先生、牟田さんこんばんは

 

いやいや、祐介先生!やりましたね!サッカー日本代表!侍ブルー!!

優勝候補の一角と言われるあのドイツに歴史的大逆転でサッカー・ワールドカップの初戦を見事、白星で飾りました。誰もがドイツの勝利を予想するなか、若き侍たちの不屈の闘志が世界中に衝撃を与えましたね。

正直、私は野球派です。しかし!こと日本戦、そして日の丸を背負う全ての戦いは、その時だけは、にわかファンとなり全力で応援します。当日は夕食後家族全員で応援しました。家族4人と犬二匹。子供たちも大きくなる中、テレビの前で同じ時間を過ごすなんて久しぶりの事でした。オリンピックやパラリンピックもそうですが、スポーツには勝ち負けだけではなく、様々な場所で様々な人たちが思いを一つにさせる素晴らしい力があります。

試合が始まる直前の選手たちや監督のインタビューを聞くと、皆、口々に「日本人の魂」とか「誇り」という言葉がでますね。幼い頃から弛ま(たゆま)ぬ努力を続け、挫折やケガを繰り返しながらも、いつかあのピッチの上に立つ事を夢見て来た若者たちが最後に発する言葉が、私たち日本人が忘れかけている「誇り」という言葉を聞くと胸が熱くなると同時に、彼らの勇敢に戦う姿に本当に勇気づけられます。

祐介先生、私たち「日本民族の誇り」とはいったいなんでしょうか。私はその答えの一つに、このような国際大会の会場で試合が終了した後、敵味方関係なく会場のゴミ拾いをするサポーターの姿にあると思います。また選手たちもロッカールームを綺麗に片づけて帰るそうですね。私の娘の中学ソフトボール部でさえどんな大会でも練習試合一つとっても、必ずゴミ一つなくベンチやグランドを掃除して帰っています。元来日本人は争いを好まず、規律や習慣を守り、そして他人を思いやる優しい心を持つ民族です。横断歩道を渡り止まった車にお辞儀をする子供は世界中どこに行っても日本人だけでしょう。それぞれの国々にそれぞれの素晴らしい長所はあります。しかし、ゴミを拾うことが誰かの幸せに繋がると考え、それを誰に強制されるわけでもなく行動に移せる彼らの姿こそが日本人の誇りの原点かもしれません。

ドイツ戦の後逆転弾を放った浅野選手の言葉が印象的です。「前回メンバーに選出されず過ごした4年半、この日の為だけに全てを費やし努力をしてきた。」この勝利を「運」と言う方もいるかもしれません。しかし、29年前、同じドーハで力尽きた日本サッカーの先駆者三浦知良選手が言いました。「勝負に運は必要だ。しかしそれ以上に大切な事は毎日努力を続ける事だ。それが実力になりその積み重ねが運をも呼び込む。」

彼らの努力に裏付けされた素晴らしい活躍のために私たちも日本人の魂をドーハに届けましょう。・ですが!祐介先生、やっぱりWBC1番指名打者大谷は見たいですね。

 

20221125日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人