祐介先生、牟田さんこんばんは。
ソウルで大変なことが起こってしまいました。制限のないところではこうした事故が起きても仕方ありません。準備もしなければ注意もしないで出たとこ勝負ですから、運が良ければうまくいくし、悪ければ事故になるということになります。それでも大概は大成功と言えないままでもまぁまぁに出来てしまい、次に行ってしまいます。理想的なことを言えば大成功でないということは何らかの問題があるということに気づいているのですから、その間題点を深堀りして、徹底的に追求して問題点をしっかり検討したら、次に生かせますが、まずそういうことはしません。何事もなく終わった。よかった、ということでシャンシャンです。ですからうまくいっている時のことは余り参考にも記憶にも残りません。ところが、うまく行かなかった時はどうでしょう。あのせいじゃないか、このせいかもしれないと考えられる原因をひっぱり出して、次は失敗しないように心に決めます。だから次は例え失敗したとしても大きな失敗にはなりません。つまり失敗は成功の元になります。もっと良いことは良い経験として記憶に残ります。それどころかあれもこれもと考えることで新しい発見につながり、今までの能力よりはるか上の能力になるでしょう。ですから失敗はおそれることはありません。だからといって無雑作にやったのではせっかくの経験も、反省したことも、そこから生まれた新しいアイデアも、何も意味をなさないで失敗してしまうでしょう。そういう人は周りから何回やってもこりないやつだと笑われてしまいます。
先週の放送で関口団長の話の中に紅葉の話がありました。競争するわけではないですが、こちら信州でもモミジの紅葉が真っ赤に染まってとてもきれいです。一年の終わりにこうして人々を喜ばせてくれるような実りある人生を迎えたいですね。それには活き生きと元気でやれる今の過し方が大切になります。多少の苦しみになるかもしれませんがその苦しみがやがて年を重ねて身体の自由が奪われてしまっても智慧となり技となって人々に喜んでもらえる人になるのだと思います。
それでは歯の一口メモです。
しっかり咬んで唾液を沢山出すと、消毒効果が上がり、消化の助けにもなります。肥満の防止につながり、糖尿病の予防にもなります。咬む刺激は血液量を増し脳が活性化します。その人の持っている能力の極限まで引き出してくれますので、元気でよく咬めるように普段からかかりつけの歯科医院に行ってハミガキ指導を受けて下さい。
2022年11月4日
医学博士・歯科医師 林 春二