祐介先生、牟田さんこんばんは
秋もすっかり深まりましたね。私の地元栃木県那須では紅葉シーズンまっさかりですが、少しずつ寒くなり始め、私の家でもいよいよ暖炉の準備に取り掛かりました。
先日、ハロアル会長の林先生から、往診の帰りでしょうか。浅間山の頂上が白く雪化粧し、その麓には美しい紅葉が広がるお写真を送って頂きました。
ハロアルの現地活動が延期となって2年以上が経過し、なかなか先生にお会いする回数が少なくなりましたが、こうやってお元気でいらっしゃる様子を知ると、私もまだまだ頑張らないと、と勇気づけられます。
さて、そのハローアルソン・フィリピン医療ボランティアですが、いよいよ来年6月に現地活動が再開することになりました。
今回は現在の状況を鑑み、参加人数を40人程度とし、残念ですが、高校生の参加を今回も延期とさせていただきます。
しかし、6月の活動をモデルケースとし、国内外の問題がない場合にはいよいよ2024年の2月に今まで通りの活動を再開したいと思っています。今後詳細はHPに記載させていただきますのでどうぞ皆さんのご参加をお待ちしています。
そんな中、昨日、私たちのハロアルメンバーでもあり参加高校生たちの母?姉?とも言うべき大関さんから、2016年、2017年と2年間、高校生として現地活動に参加をしてくれた新潟県高田高校の大瀬さんの近況を教えて頂きました。彼女は今、オランダに教育理論を学びに留学中とのことで、将来は子供たちのために新しい発想の小学校を作るプロジェクトに参加をするそうです。私も彼女が研修中で学んだ「モンテッソーリ教育
」についての文章を拝読させていただきましたが、このハロアルボランティアに参加をした高校生がこうやって一生懸命頑張っているのを見ると、本当に嬉しくなりますね。
彼女の事はとてもよく覚えています。初参加の時、その志望動機を尋ねると、小学生の時にカンボジアの地雷とそこで暮らす人々の映像を見て衝撃を受けたと語ってくれました。そして少しでも世界を知り、自分に何ができるかを学びたいと言ってくれました。
そして2回目の時は、初めて訪れたフィリピンのスラムに再び衝撃を受け、映像ではなく実際に自分の肌で感じる経験の大切さを知ったそうです。そして私たちが支援しているエリアの子供たちは貧困の為3人に1人しか15歳まで生きることができない事を知り、「生きることが夢」と語る悲しい現実を何とか変えることができる活動を今度は自分の手でやりたいと言ってくれました。まさにその夢の実現に少しずつ進んでいますね。
この活動には沢山の高校生が参加をしてくれました。勿論未だ夢が見つからず、悩み続けている子もいるでしょう。そういう若者たちと是非、もう一度あのスラムで一緒に活動し、一緒に悩んでいきたいと思うのは私だけではないでしょうね・・。
2022年10月28日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人