2022.10.21 林会長のお便り

祐介先生、牟田さんこんばんは。

 

 大部寒くなりました。こちら軽井沢では昨日、今朝とこの秋最高の冷え込みになり、庭の芝生も霜で真白になってしまいました。こちらは完全に冬仕度です。しかし周りの木々はようやく紅葉が始まったばかりで秋の素晴らしい景色とはまるで違います。

 コロナも1週間前までは減少していましたがここに来て前の週の同じ日より増えて、104日に解除されていた「医療警報」が発出されてしまいました。感染者も、もともと0になった訳ではなく、500人近くで高止まりしていたところにGotoトラベルが再開され、人流が急激に増えていますから感染者が急増してもおかしくありません。それでも今の状況ですんでいるのはワクチンとマスクの効果だと思います。

 最近話題になっているのは旧統一教会の問題とマイナンバーカードです。旧統一教会は信仰の問題ではなく高額な献金によって信者さんだけでなく家族崩壊に至るようなことが問題になっているのです。信じるだけなら、太陽を信じようと月を信じようとその人の自由です。太陽の恵みがなかったら私達は生きていけません。でも世界中に宗教がありますが、太陽の恵みを受けている人はお金を出しなさいなどと言う教義もなければ実際にお金を取られている人もいません。ところがこの旧統一教会は先祖が苦しんでいるから、「おはらい」をするので1,000円出せ、とか10万円出せという教えなのです。1,000円出した人は次に2,000円になり3,000円になっていきます。10万円の人は20万円に30万円になり、この信者さんから取れる内は何だかんだと理屈をつけて払えなくなるまで永遠に取り続けます。払えなくなると生命保険を解約させてでも知人から借りてでも払わされます。これが社会的にみるとおかしい、社会常識では考えられないと言われ「反社会的な宗教」ということになって批判を受けている訳です。

 憲法で保障しているのは「内心の自由」ですから親子であっても同じでなければならないということはありません。お母さんが仏教で子供さんはキリスト教でもいいわけです。これは憲法でちゃんと保障されています。この旧統一教会の反社会性は親子でも夫妻であっても一緒くたにしてしまうことから生じています。

 「マイナンバーカード」はまた大変な問題です。今回河野大臣が急に言い出した「健康保険証」とマイナンバーカードを一枚のカードにしてしまうのは世界中どこに行ってもありません。もしも紛失したら、どれ位の資産があるかどうかも他者が分かってしまうことです。特にどんな病気をしていて、どんな薬を飲んでいるか全て他者に知られてしまいます。今回マイナンバーカードを持ちたくない人にも強制的に持たせてしまうのですから「個人の責任だ」なんて言ってもらっては困ります。今までもカードの管理は日本国内でやっていたのではありませんから皆さんの秘密にしていることが外国人に流されてしまうことも考えられます。

                              20221021

医学博士・歯科医師  林 春二