2022.08.19 関口団長のお便り

祐介先生、牟田さんこんばんは

 

夏休みも終わり、皆さん忙しくお過ごしでしょう。

祐介先生、今年の夏休みはどうでしたか。私は子供たちがダブル受験ともあり、またこのコロナ禍のため特に遠出をすることなく、連日仲間と地元の川で鮎釣り三昧でした。

しかし、今年も私たちが行く川の近くで東京から遊びに来られた方が川遊びをしている最中、流されてしまい亡くなわれてしまいました。ここは昔から地元では有名な場所で、一見、流れもなく川泳ぎには最適のように見えますが、大きな岩がせり出し、川底の流れが渦を巻いているため、地元の人達は近寄らないほどの危険な場所です。

危険区域の看板はたっていますが、この時期、地方から多くの方がキャンプやBBQなどで訪れ毎年のように事故が発生してしまいます。ましてや8月の暑い時期になると川の石には「(いし)(あか)」と呼ばれるアユなどのエサになる藻が付き、ぬるぬると川石が一層滑りやすくなります。そのため、流れがある川ではビーチサンダルやゴム製のサンダルはととても危険です。どうか、夏休みに川遊びや河原でのBBQを楽しむ際は十分に気を付けて下さい。

さて、ハローアルソン・フィリピン医療ボランティアも現在はコロナ禍の為、毎年2月に行われている現地活動も2020年を最後に延期となっていますが、いよいよ、10月に現地マニラに行き、これからの活動の為の会議や現在のスラムの様子を視察調査してまいります。そしてもう一つ大切な予定として、もう10年以上私たちが現地で宿泊しているホテルの倉庫に保管してある医療器材や材料などを全てチェックし、一度日本に送り返し器具の不備を確認することになりました。

祐介先生、これもなかなか大変ですね。15年以上続けている活動ですから、器材も相当な数になっていることと思います。しかしこれも次の活動に向けて大切な準備ですからしっかりやってきましょう。

また、私たちが現地に訪れるにあたり、現地では既にいくつかの視察エリアが選定され、地元の行政やバランガイ集落なども準備に取り掛かってくれています。本当にありがたいことです。

新型コロナウイルスによって私たちの生活は大きく変化しました。しかし、どのような問題が生じてもそれを解決しようとするお互いの思いが、こうやって新しい道を作るために一番大切なことです。

私は現地活動が延期となっているこの2年がよりハロアルと現地チームの絆を強固にしていると実感しています。

 

 

2022819日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人