2022.08.19 林会長のお便り

祐介先生、牟田さんこんばんは。

 今年は梅雨が短くてよかったと思っていましたが、猛暑の上に大雨で大変な思いをされている方が多いと思います。水害を受けられてしまった皆様には心からお見舞い申し上げます。当り前ですが、「いつもの通り」「何もない」平凡な日がどれほどありがたいことか、こういう天変(てんぺん)地異(ちい)を通して気付かされます。

 そういえばいつもの通りの日常を送るために今年に入ってから、コロナ対策は全く取られず、好き勝手に動き回っていたコロナ以前のように制限がなくなってしまいました。軽井沢は観光地ですから土日は車がいっぱいになり、地元の人の生活にも支障が出る程になります。明治の頃から有名な「旧軽銀座」は幅が10メートルはあろうかという道いっぱいに人があふれ、これでは感染が起こらないことが不思議な状況でした。案の定、休日が終ると今までにない感染者数になってしまいました。日本全国でも一日の感染者数が25万人を超えて過去最高を記録しています。政府は感染者が何人になったという報告をするだけですから、これで感染者が減少する訳はありません。しかも重症者用のベッドの占有率(せんゆうりつ)50%を越えてしまいました。早急に対策が必要でしょう。

 安倍元総理大臣の国葬についても岸田首相は国会の審議もしないで早々と決めてしまいましたが、NHKの世論調査で国葬賛成者が30%反対が50%、共同通信でも賛成が45%反対が53%になっています。一番差の大きい調査では賛成の4倍以上の反対があります。どうひいき目に見ても賛成・反対が半々の人の国葬をやる必要性があるのかどうか考えて欲しいと思います。ゴリ押しをするのではなくコロナの影響で自殺された方が8,000人も増加している今、国葬に使うお金があったらコロナ禍で経済的に大変な人に使う方がいいのではないでしょうか。その方が亡くなった安倍元総理大臣も喜んでくれると思います。

 政府のやり方は東京オリンピック、パラリンピックの時に、コロナ感染が第5波を迎え医療崩壊を起こすのではないかという心配のある中で強行した時によく似ています。政府はもっとしっかり情報を提供して、国民に安心、安全な日常を提供して欲しいと思います。

 正しい情報と言えば安倍元総理大臣が命を落とす原因になっている霊感商法が問題になった統一教会の問題にしてもそうです。統一教会と自民党議員のなれ合いが、統一教会の存在を利していたのではないか、またその広告塔になっていた国会議員については第三者機関を立ち上げて、中には弁護士や野党の議員を入れて国民が納得するような情報を提供して欲しいと思います。それが国民の納めている税金から給料をもらっている人のとるべき道だと思います。

 

                               2022819

 

医学博士・歯科医師 林 春二