祐介先生、牟田さんこんばんは。
猛暑、ゲリラ豪雨と今までの日常とは違うことばかりが起こっています。その上、コロナの第7波が襲って来てさらに大変です。今回の第7波は第6波と違ってコロナの形状が変化しているので仕方ない面はありますが、政府のやり方に問題はありはしないでしょうか。あまりにも情報提供が遅すぎます。
コロナが漫延している最中に東京オリンピック、パラリンピックを強行し、その後人数制限していたイベントの上限を取り払い、チョット言い方はきついかもしれませんが今までの制限をほとんど無制限にし、今年のゴールデンウイークに突入しました。まったくのフリーパスでした。案の定、沖縄や各地の観光地ではコロナが急増し、つい最近では一日の感染者数も4万人を超えて過去最高を記録しています。
今までもそうでしたが、自民党政権になって各県の保健所を削減してきたため、そのツケが回ってきて、こういう新しい病気が急増する時、そのコントロールタワーになっている保健所機能がすぐにパンクしてしまったということです。今後さらに新しい感染症が発生しても全く同じです。次に発熱外来にしても少なくても小学校単位に一ヶ所ぐらいの数が必要だと思いますが、それも拡充しないで、感染者やその予備軍は連絡がとれないで右住左住するばかりです。PCR検査や抗原・抗体検査にしても検査場の数どころか、検査キットも足りないという、今までの経験は何だったのか、その経験を生かそうとしているのかどうかさえわかりません。
そして一番大きな問題は感染者や濃厚接触者がしっかり闘病したくても、経済的な保障がなく、安心して休んでいられないということも全く手当てされていません。むしろ、オミクロン株は若い人に多く、重症化しないので大したことはなくても大丈夫という程度にしか考えていなかったふしさえあります。
欧米人と日本人は体格に大きな違いがあります。身長や体重だけでなく歯の大きさについても、日本人の1.5倍から2倍近く大きいのではないかと思うほど違います。予防にしても治療にしてもこの違いはとても大きな問題になります。
今までの政府のコロナ対策は多くの国民が不信感を持っていました。過去のことはもう済んでしまったので、どうしようもありませんが、既に拡大してしまった第7波については政府を上げて対応して欲しいです。安倍元総理の国葬はこれからどんな展開になるのかはわかりませんが、国会で審議もしないで閣議で早々に決めてしまいました。これと同じように各地で、困難を極めているコロナの第7波に早急に検査キットを届け、患者さんや現場の担当者が困らないように拡充して欲しいです。
政府は自分達の考えだけでなく、国民の声に耳を傾けてこの国に住んでいる人達がこの国でよかったと思えるような政策を優先して欲しいと思います。
2022年7月29日
医学博士・歯科医師 林 春二