祐介先生、牟田さんこんばんは
いやぁ、本当に山口県阿武町の町民の方々は不運というか、可哀そうというか、なんとも同情しますね。
連日、この町で起きた給付金の誤送金問題が報道され、人口わずか3000人の小さな町が一躍全国区となってしまいました。
祐介先生、4630万円ですよ?普通の常識ある人間なら、ましてや役所から連絡まできているのにそれを全部ネットカジノなんかに使えますか?実名が報道されてからは容疑者の過去や子供の頃の話などがでてきましたが、何やらとてもお金に執着心が強いようですね。しかし3000人分の一人に間違って送金されたとしても、よりによって一番行ってはいけない人に行くなんて、まるで漫画の世界です。こんなことを言ってはいけませんが、容疑者にとっては逆に言えば子供の頃からの夢が叶った瞬間だったのでしょう。本当に町民の皆さんには同情しますね。しかもこのお金は経済的低所得者への給付金であり、この町は3000人の人口に対しその対象が463世帯、つまり総世帯の6~7割が低所得者層ということになります。これは町全体の高齢化が進み、更に有職人口の割合が低く、まさに日本が抱える高齢者問題、少子化問題の縮図のような町だったのです。その方々への大切なお金がこのようなことになるなんて・・、何とかならないものでしょうか。
さて、私たちハローアルソン・フィリピン医療ボランティアでは現在コロナ禍のため現地活動が延期となっております。
しかし、先日マニラ・ラハ・ソライマン・ロータリークラブのメンバーから活動報告とお写真が送られてきました。フィリピン国内もまだまだ感染拡大の余談を許さない中ですが、この活動の灯を消さないため、現地メンバーたちがKANAWAN(カナワン)と呼ばれるエリアに100人分の物資支援をおこなってくれました。ここは私も以前訪れたことがありますが、マニラから車で2日間かけ移動し、更にそこからは山林を抜けようやくたどり着く小さな村です。ここにはアエタ族と言われるフィリピン人の祖先とも呼ばれる人々が住む村です。彼らは現在でも自給自足の生活を基盤としていますが、今回はその村に、より衛生的な水を確保するために井戸の建築も行いました。
その村に皆さんがご協力してくださった歯ブラシや固形石鹸、タオルなどが配られ、子供たちも本当に嬉しそうでした。
現在、現地での直接的な医療支援はできませんが、皆さんの物資はこのように定期的にフィリピンの恵まれない人たちへ配られています。どうか今後ともご協力をよろしくお願いします。
2022年5月20日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人