祐介先生、牟田さんこんばんは
長いGWも終わりましたね。祐介先生はどんなお休みを過ごしたでしょうか。
中には10連休というかたもいらっしゃるようですが、私は結局休み中も何度か自分の医院に行き、急患の患者さんの治療をさせて頂きました。
その時ちょうど祐介先生から電話もらい、あなたも休み中でしたが、「今から病院に行って急患の治療をして来る。」と聞き、同じ志を持ち、同じようにお休みを返上しながら患者さんを治療している仲間の存在にとても勇気づけられました。
私は特に遠出をするわけでもなく、高校3年生の長男の野球の応援と中学3年生の長女のソフトボールの応援にほとんどを費やしました。二人とも今年が最後の年になるので、何とか勝ってもらいたいものですが、まずは二度と戻らないそれぞれの青春の大切な時間を仲間と共に悔いなく過ごしてもらいたい、その一心です。
今、特に小学校などのスポーツにおいて全国大会の開催を取りやめる動きが出てきているそうです。これは子供たちにまん延する勝利至上主義は教育上良くないとのことで、その要因になるものを取り除き心からスポーツに打ち込める環境を作ることを目的としているようです。しかし、私はこれこそ本末転倒だと思います。なぜなら最も勝利至上主義にこだわっているのは大人であり、一部の学校やスポーツクラブだからです。
また、今回のまん延防止措置における全国の部活動の自粛は公立の学校と私立の学校ではその対応が全く異なり、公立と言うだけで同じスポーツをやっているのにも関わらず期間中の活動は認められないのです。この問題の根本的原因は、勝つために過度な減量や体重の増量を子供たちに強い、その学校を全国区にするためにスポーツを利用しようとする一部の学校の存在、そして審判や対戦相手にまで罵声を浴びせる保護者なのです。私は二人の息子に私なりに何故スポーツが素晴らしいかを幼少期よりその年齢に合った言葉で説明をしてきました。確かに勝つことは素晴らしい。しかし、負けることから多くの事を学び、それを次に繋げることこそが大切だからです。そして、様々な思いで好敵手・ライバルと戦い、触れ合うことは人生において大きな意味を持ち、その中で仲間の存在や自分を取り巻く環境への感謝や尊敬を学ぶことが最も大切だと思っています。私はどんなスポーツでもその頂点に立とうとする子供たちや選手たちの志や努力は本当に素晴らしいものだと思います。しかし、その中で最も必要な人間形成の意味をはき違えた一部の大人たちの存在の改革こそが子供たちへの最大の改革なのではないでしょうか。しかし、連休中、毎日泥だらけになって家に帰ってくる我が子を見ながら、テレビでは未だ続くウクライナの悲惨な光景を目にし、砲弾から逃げ惑う人々の次に映し出されたGWの全国各地の観光地の賑わった様子を見ると本当に言葉が出ませんね・・。
2022年5月6日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人