祐介先生、牟田さん、こんばんは
東京の桜はもう散り始めでしょうか。私の地元栃木県那須ではいよいよ桜が咲き始め、恐らく来週末には満開になるでしょう。
まん延防止措置も終わり、那須の観光地にも少しずつ活気が戻りつつありますが、既に沖縄などは第7波の兆候もみられ、来月に控えた大型連休にどのように影響するか心配ですね。
さて、私たちハローアルソン・フィリピン医療ボランティアでは現在新型コロナ感染拡大のため2020年度を最後に現地活動が延期となっております。しかし、事務局の長野県をはじめ全国の支部では随時歯ブラシやタオル、固形石鹸などの生活物資を募集しており、定期的に私たちの活動パートナーでもあるマニラ・ラハ・ソライマン・ロータリークラブに輸送し、現地メンバーによって各エリアに配布されております。
またハロアルホームページでは2022年度モデルのハロアルTシャツも販売されその収益は全て活動資金へと募金されます。今朝もHPからメッセージが届き、支援者の方から歯ブラシの提供とTシャツの購入の連絡をいただきました。
私たちハローアルソンの活動は全て皆さんからの「善意」で成り立っています。行政や大きな企業などの後ろ盾もなく、何の保証や保険もありません。会の運営費、物資輸送費、また、全ての活動器材は参加される各歯科医院の先生方が自分の医院から持ち出しで協力し、薬一錠さえも皆さんのご協力なしでは配布することができません。だからこそ、私たちハローアルソンはどんな団体よりも純粋で誠実で情熱的であろうと思っています。今、ウクライナが大変なことになっていますね。私の医院でも先月から受付前でウクライナ緊急支援募金を開始しました。毎日のように患者さんたちが募金をして下さっています。そんな中、先日ある患者さんがハロアルのフィリピン募金に3000円を寄付してくださり、私が診療中にお礼を述べると、「ウクライナの子供たちもフィリピンの子供たちも私にとっては同じような悲しい現実です。どうか子供たちの未来の為に使ってください」と笑顔でおっしゃってくれました。
連日報道されるウクライナ現状は本当に悲惨です。武力により全てを奪われ、逃げ惑い泣き叫ぶ子供たちの姿は本当に胸が痛みます。命からがら日本に逃げて来られた方もいらっしゃいますが、政府にはこれからもっと多くの難民受け入れ、人道支援を期待したいですね。国連総会ではロシアの国連人権理事会理事国としての資格を停止する決議を採択し、193か国中賛成93か国でその資格を失いました。一見、当たり前のように思いますが、全参加国中、反対24か国、棄権58か国、無投票18か国という結果を見ると、明確に人権侵害を表明している国の方が少ないのです。今まさに世界が二分されようとしていると感じるのは私だけでしょうか・・・。
2022年4月8日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人