祐介先生、牟田さんこんばんは
先日の大きな地震は大変驚きました。
16日の午後11時36分ごろ、福島県沖を震源として宮城県、福島県では震度6強を観測し、私の地元栃木県那須でも震度5弱の揺れがありました。
正に11年前の東日本大震災を思い出させるような大きな揺れが長く続き、ちょうど息子と私は2階の部屋にいたため、急いでリビングに駆け下り、家族で状況を見守っていました。幸い怪我などはありませんでしたが、この地震で亡くなった方もいらっしゃるようで、謹んでお悔やみを申し上げます。
祐介先生の東京はどうだったのでしょうか。地震後、ハロアル静岡支部の鈴木先生が安否を気遣い連絡をいただいたり、翌日は会長林先生からもご連絡を頂きました。
私もすぐに宮城県支部の三浦先生と連絡をとり、彼の無事を確認し安堵したところです。こうやって、お互い何かがあれば心配し合える仲間がいることは本当に嬉しいことですが、やはり一番の心配は福島の原発でしょうね。地震直後、まず報道されるのは福島原発の様子や近隣の原発への影響などです。今回は異常がなかったようですが、これを見てもわかるように、今の日本のエネルギー資源を支え、皆がその恩恵を受けている反面、一つ大きな問題が起きれば、いかに危険な存在になってしまうかがはっきり分かります。それを思えば、今ロシアがウクライナに武力侵攻を続けている中で、チェルノブイリ原発をはじめ各原発への攻撃や制圧は、これ以上ない非人道的行為と言えるでしょう。そのウクライナの首相が日本の国会での演説を打診していた件で、先日、岸田首相は前向きに対応していきたい、と述べましたね。当初は会議場にはスクリーンや設備がないなどと、このご時世、国が率先して民間にはリモートやズーム会議を推奨しているにも関わらず笑いが吹き出るような理由を言ったり、この非常時に前例がないからなどと、あまりにも呑気な発言をしていましたが、いよいよ日本政府はその要請を受けいれる方針を固めました。しかし、私はこの問題については、ギャグのような言い訳を言わざるを得ない日本の立場は理解できます。私はこの演説に関してはより慎重になるべきだと思っています。勿論、ロシアの暴挙を世界中に訴え、日本として毅然と戦争反対の意志を世界に発信することに異論はありません。しかし、アメリカ議会での演説の際に真珠湾攻撃と9.11の無差別テロを同率で引き合いに出すウクライナ大統領の歴史認識の浅はかさと、これからの日本が背負うロシアや中国と向き合うリスクファクターを冷静に判断することも大切だと思います。ウクライナの人達には心から同情します。
だからこそ、この演説を受けいれるならば、政治家、政府、日本という国の毅然とした覚悟が必要になるでしょう。果たしてそんな覚悟が今の日本にあるでしょうか・・。
2022年3月18日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人