2022.03.11 林会長のお便り

祐介先生・牟田さんこんばんは。

 この一週間悲惨なウクライナの状況を見させられました。どんなに心を痛めてもどうしようもありません。一日でも早くおさまってくれることを祈るばかりです。

 れいわ新選組がロシアの武力進攻を停止させる国会決議に反対したことが取り上げられました。この一週間れいわ新選組が反対した理由を調べてみました。基本的には今回の決議の中で一番しっかりロシアの侵攻に反対しているのはれいわ新選組でした。ウクライナの避難民のことも終結したときの日本のやり方、ロシア国民の救助のことも全てに目を配っていてしかも決議の前から自民党に会談を申し込んでいたことも・・・・。しかしたった3名の小会派ということで意見を聞いてもらえず一方的に賛成するように指示されたそうです。最終的にそうなるとしても100万国民の信託を受けた同じ国会議員の意見を聞く必要はあったのではないでしょうか。しかもこの決議がされた後から、岸田首相はウクライナ難民で日本に関係する人(という条件を満たした場合)のみで一時避難させることを表明しました。決議をする前に話しを聞く機会をとっていたら、今回の決議以上のものが出来ていたと思います。

 ところで今回のロシアがウクライナに侵攻を始めたそもそもの原因が実際にどういうものであったのかわかりませんが、この侵攻を止めることが難しいのは早い段階でロシアが「核」の使用をほのめかしたからです。圧倒的に優位なロシアの武力の上に核を使われたらこれ以上の力はありません。ロシアより地理的に西側に位置するウクライナで核を使った時のリスクはロシアにとっても甚大です。向う何年にもわたって放射能の被害を自分達が負わなければなりません。自分達が返り血を浴びてまで核の使用など出来ないと思います。もし核を使用したらNATOも黙ってはいないでしょう。それこそ世界第三次大戦に突入してしまいます。国連には193ヶ国が加盟しています。その内98ヶ国の共同提案でロシアに武力侵攻を即時中止し、軍隊を引き上げる案を141ヶ国が賛同し決議しました。この実効力をどう担保するかが問われます。そしてウクライナで破壊された様々な施設や遺産だけでなく、尊い民間人の命などの保障をロシアに求めていくかが大きな課題になるでしょう。争いはどんな場合も生産的ではありません。過去から現在に伝えられた遺産・現在使っている全ての財、そして本来なら未来に受け継がれていくだろう有形無形の資産を一瞬にして消し飛ばしてしまうのです。これほどおろかなことはありません。今回の件でガソリンの料金はウナギ登りです。これを機会に少しでも走行距離を減らしてガソリン消費を少なくしたいと思います。ウクライナ・ロシアの小麦にしてもそうです。輸入量はかなり少なくなりますからお米を見直しましょう。もともと日本人はお米が主食で足りないところを小麦でとっていたのですから、地産地消の考え方からすればこれでまっとうになったということになります。不幸を転じて福としましょう。

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医学博士・歯科医師 林 春二