祐介先生、牟田さん、こんばんは
祐介先生、先週の土曜日に行われた勉強会は大変お疲れさまでした。
この勉強会は15年前、ハロアル会長でもあり私たちの恩師でもある林春二先生を中心に「飛翔会」と名付けられ、私や祐介先生、そして歯科医院のスタッフの皆さんが一年間の自分の診療を振り返りながら様々な症例を検討しあいながら、知識と技術の向上だけではなく、患者さんと医療人である私たちの本当の心の在り方を学ぶ勉強会です。
コロナ感染拡大以前は毎年12月に一年の締めくくりとして林先生の医院がある長野県で開催されていましたが、昨年はコロナ禍のため自粛となってしまいました。しかし、今年はワクチンの効果や全国的な感染状況、そして政府の方針に照らし合わせ、マスクや消毒は勿論のこと、最大限の感染予防対策をしながら1年ぶりに勉強会を開催することができました。そして今年はなんと聖地御代田ではなく、皆さんから、現在全国魅力度ランキング急上昇中の我が町栃木県でどうしても開催して欲しいと言う熱望をいただき、僭越ながら私が主幹としてやらせて頂きました。
いやいや祐介先生、久しぶりの那須はどうでしたか?以前は私の町に来たら、露骨に「なんもない」「こんなとこ住まれへん」と言っていたあなたが、気づいていないかも知れませんが今回事あるごとに「ここは最高やわ」「東京はあかん」「人生考え直さな」を連呼していました。また、今回は先週ラジオにもゲスト出演し、ようやく心の病から回復してこれからもう一度新たな気持ちで歯科医師人生を歩み始めた愛知県キララ歯科の加藤先生もスタッフと共に勉強会に参加をしてくれ、久しぶりに熱い話と楽しい時間を過ごすことができました。また今回の勉強会の会場はなんと私の弟が経営している葬儀会社のホールを借りて行いました。葬儀場で歯科の勉強会とは前代未聞かもしれませんね。実は私が開院する2年前に母が立ち上げたのですが、その時、母は私に尋ねました。「新しい事業で葬儀場をやるがどうだろうか。」私はなぜ私に聞くのか尋ねると、「お前は患者さんの健康を「歯科」という仕事で助ける、いわば命を守る生の仕事」「しかしこれから弟はその真逆に位置する「死」に携わる仕事を始めようとする。」私は母と弟に言いました。「どんな人間でも一つだけ共通するもの。それは人は必ず死ぬということ。その人間の最後の瞬間に携わり、天国か仏の国かはわからないが、命が旅立つ手助けをする弟の職業は何ものにも変えることができない素晴らしい仕事だと思う。」「医療が生きる為に存在するならば、葬儀は生きる証を伝えるために存在する仕事だろう。だから何の矛盾もないではないか。」あれから約20年後、その弟は兄の私が言うまでもなく、完全に私を反面教師として立派に育ち、今では私たちのハロアルのHPも管理してくれています。勉強会終了後、林先生から「来年も栃木で」とお言葉いただきました。祐介先生、来年もいっぱいお金をためていらしてくださいね。
2021年11月12日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人