祐介先生、牟田さんこんばんは。
900回目の放送おめでとうございます。
日本全国がすっかり秋モードに突入しました。各地から紅葉の便りが届き、北海道では平地から雪の便りです。気温は日増しに寒さを増していますが、秋の味覚は日増しに増えて私達を楽しませてくれます。
新種改良を加えられたブドウもとても美味しくて癖になりそうです。数年前では「巨峰」という品種のブドウが断トツで人気がありましたが、昨年からは「シャインマスカット」にとって代えられてしまいました。果物の世界でもこうした代替りが激しいのに経済界では余りパッとしたものが見当たりません。それもこれも昨年から始まったコロナ禍によって多くの産業がダメージを受けてしまったからだと思っている人が多いようですが、そもそも消費税を8%から10%に上げる頃には日本の経済はとてもそういう状況にありませんでした。つまり下降線をたどっていたのです。
つい最近政権選択の衆議院議員選挙が終わり自民党が安定過半数をとりましたので、これから4年間は自民党の政策で国は動いていきます。消費税が8%から10%に変わる時が消費税を上げるタイミングだったのかということをもう一回考えてもらいたいです。もしそうならばなぜ私達の給料が上がらないのかということです。消費税は所得の低い人も、高額の人も同じ税率をかけますから所得の低い人の負担は重くなります。景気が良くて所得が右上がりに上がっていくのなら、消費税が上がっても所得の上がり幅が少なくなるだけですみます。ですから生活には余り響かないでしょう。この間、諸外国の賃金は軒並み上がっております。その中で所得が上がっていないのは日本だけです。それなのに消費税を引き上げるのですから、所得は上がらず負担が2%上がるので大変です。そこにもってきてコロナ禍で職が奪われてしまった人が多発したのですから尚更大変になるのは当り前です。この対策も大きな課題です。
今回の選挙では賃金の問題、消費税の問題をもっと徹底的に討論すべきだったのではないでしょうか。そしてこれからオリンピック・パラリンピック2020にかかった負担の問題が表面に出てくるでしょう。この面の経済対策は本当に大丈夫なのでしょうか。この負担のために国民にさらに影響が出るようなことには絶対にしないでもらいたいと思います。自民党の政権は国民の負担をこれ以上増やすことなく経済を好転させ実り多い社会生活が送れるようにお願いしたいです。
2021年11月5日
医学博士・歯科医師 林 春二