2021.10.29 関口団長のお便り

祐介先生、牟田さんこんばんは

 

いよいよ明後日日曜日に「第49回衆議院選挙」が行われます。

今回の選挙はやはり「コロナ」という言葉がキーワードになりそうですね。感染対策はどこの党も似たり寄ったりですが、今までの与党の政策が正しかったのか、そして反省する点をきちんと認められるのか。それとも野党各党が掲げる政策が本当に現実に可能かどうか。また、今回は多くの選挙区で与党対野党の一騎打ちのような構図もあります。有権者にとっては何となく分かりやすい構図ですが、政策も政治理念も全く違う党が一つになって選挙をすることが果たしてどうなのかを私たちは冷静に考えなければなりません。いずれにせよ日曜日にはこれからの日本丸をかじ取りする「総理大臣」が決定します。総理とは読んで字のごとく「総合的に管理できる者」と言った意味でしょう。ですから何かに特化する知識より「管理マネージメント能力が最も優れている人物」が適任となります。それには時に強気で毅然(きぜん)としたリーダーシップもあれば、弱者の痛みを聞き入れ優しく寄り添う温かな包容力も必要でしょう。今、日本はコロナ感染拡大によって疲弊(ひへい)した経済をいち早く回復させなければなりません。しかし、それだけではありません。台湾有事が現実を帯び始めた今、中国に対してどのように向き合うかは本当に大切になります。また、エネルギー政策、地球環境は待ったなしの状況です。

教育、福祉、医療、もさることながら、社会保障制度と少子化問題は最重要課題です。そしてどうか、北朝鮮の拉致問題に口先だけではなく、命をかけて真剣に取り組み、そして実行と成果を出してくれる政治家を期待します。皆さん、私たちの国の代表が明後日には、主要政党9つと言われるあの人たちの誰かに、私たちの1票によって決定するのです。選挙に行きましょう!私たちの思いを政治に届けましょう!

たった1票なんかと思わず、国民は本気で怒り、本気で頼りにし、本気の政治家を期待していることを、国会に届けましょう!

しかし祐介先生。この選挙には最高裁判所の裁判官がふさわしいかどうかを決める

「国民審査」もありますね。私は毎回この国民審査の投票をするたびに思っていたのですが、それを私たち国民が何を基準にして決めればいいのでしょうか。ネットでは各裁判官の過去に携わった裁判が簡単に載っていますが、今までこの国民審査で罷免させられた方は一人もいません。そこで、私が思う今回の国民審査の争点を一つ上げるとするならばやはり、「夫婦別姓を認めないのは違憲か」についての裁判官の判断でしょう。

ちなみに今回の対象者11人中、4人は合憲、3人は違憲と判断しています。

国会議員を選ぶことも大切ですが、私たちの生命や財産、正義や罪、そして平等性を最終的に判断する人物を選ぶことは非常に重要です。

皆さんも是非、国民審査にも関心を持ち、投票所に行きましょうね

 

20211029日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人