祐介先生、牟田さんこんばんは
台風16号の影響はどうだったでしょうか。私の地元栃木県那須は幸いにも暴風域から少し外れていたため大きな被害はでませんでしたが、10月に入ってもまだまだ秋の
台風には気を付けなくてはいけませんね。
さて、先日、いよいよ自民党総裁選が終了し、新しい総裁、つまり新しい総理大臣が事実上決定しました。結果は皆さんご存知の通りですが、以前祐介先生が密室政治じゃなく「総理をやりたいって言う気概のある人にやってもらいたい。」と言っていましたね。それならば岸田新総裁はいち早く立候補し、過去の選挙でも苦汁をなめ、それでも挑戦し当選したことを考えれば適任だったのかもしれません。ただ、今回ほど地方票と議員票に差が浮き彫りになった選挙も珍しいですね。ある議員はその仕組みに問題があると言っていましたが、普段、一緒に仕事をしてその人の考え方や発言、性格などを内面を直に触れる国会議員と、世論や報道などでイメージや雰囲気などの外面から考えなければならない党員票では自ずと差がでても致し方ありません。
なんにせよ、新しいリーダーが決まったわけですから、まずは頑張って頂きたいと思います。しかし、実は今回の新総理に取り組んでもらいたい私たち国民の願いはとても明確なのではないでしょうか。それは今までの政府、総理がなし得なかったこと、国民が不満を持ち支持率を低下させた原因を一つ一つ、迅速に解決してくれれば良いからです。世論ではまず取り組んでもらいたいのが「コロナ感染対策」となっていました。また、地域の安全保障問題や改憲、皇位継承問題などこれから待ったなしのかじ取りが沢山控えています。しかし、私は今回の新総理、そして次の選挙で新たに政府が作られる際に最も望むことは、「素直に反省できる政治」です。政策や何かの決定で結果が上手くいかなかったり、間違いが起きることもあるでしょう。しかし、その時にこそ素直に、
潔く認め、反省して欲しいのです。お決まりの「秘書がやった」「私の知らないところ」「不徳の致す限りです」極めつけは「ただいま検察の取り調べ中ですのでコメントは控えさせていただきます」という言葉は本当に聞き飽きました。桜を見る会、モリカケ問題、どれをとっても、うやむやになるばかりです。
選挙の前によく政治家は「覚悟を持って」という言葉を使います。この「覚悟」と言う言葉は元来「仏教用語」から存在し、一般的には「不安や大事の前に心の準備を持つ」という意味で使いますが、もう一つ「迷いから覚め、さとりにいたり、真理をさとること」という意味があります。政治に例えるならば「一人、一人の政治家の背中には何万人もの有権者、そして国民の命がかかっているわけですから、その不安を払しょくするためにあらゆる手段を真剣に考え政治のさとりを開く」といったところでしょうか。
日本丸が沈没するのもしないのも、本当にこれからが正念場です。
2021年10月1日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人