祐介先生、牟田さんこんばんは
連日大気の不安定な日が続き、各地でゲリラ豪雨や雷などの急激な天気の変化が注意される中、いよいよ梅雨も明け、今年も暑い夏がやってきそうですね。
夏と言えば皆さんそれぞれ思い浮かべるものがあると思いますが、やはり高校生たちが熱戦を繰り広げる「甲子園」などは日本の夏の風物詩と言えるのではないでしょうか。
私の息子も小学生から野球をはじめ、現在高校2年生で弱小チームですがピッチャーをやり、毎日遅くまで泥だらけになりながら練習をしています。
先日行われた地方大会では惜しくも延長サヨナラ負けを喫してしまい、とても悔しい思いをしましたが、今回出番がなかった息子が帰りのバスの中から「来年は俺が投げて絶対に勝つよ」と一通の力強いメールが届き、まだまだ親として彼の青春の応援団が続く喜びを感じ胸が熱くなりました。
しかし、福井県や新潟県、徳島県などで高校野球部員や学校内でコロナ感染者が出たために予選大会を欠場するという報道がされました。祐介先生どう思いますか?
大会規約に「臨時休業(部活動禁止)となった学校は出場をすることができない」となっているようですが、私はこの報道を知り本当に涙がでました。残りの選手をPCR検査にかけ、陰性の選手や関係者で試合すればいいだけの話ではないでしょうか。
高野連は「学校の判断を尊重する」とし「選手には残念で悔しい気持ちはあると思うが、これまでやってきたことは今後の人生で必ず生きてくると信じている」と言っているようですが、はっきり言います。「何言ってんだ!高野連!」こんな時こそ組織が!大人が矢面に立ち、子供たちの夢と努力を守るべきではないか!世の中を見てみろ!オリンピックを見てみろ!こんな危機的状況を招いたのは一体だれだろうか。子供たちか?
野球だけではない。たった3年間しかない高校3年間のあらゆる楽しみを我慢している子供たちの事を、本当に知恵を絞り、勇気をもって考えに考えた上での結論なのだろうか。勿論、感染拡大の観点からと言えば理解はできる。オリンピックにしかり、甲子園にしかり、大人の利権や様々なしがらみ、思惑があるのは誰が見ても明らかだ。しかし、オリンピック選手にしても甲子園球児にしても「選手」に決して非があるわけではない。
祐介先生。国民の安心安全と言いながら、なし崩しのような議論もどぎで強硬に開催を決定し、ザルのような外国からの入国と特権階級を様様に扱い。IOCの会長とは言え
一、民間人をまるで国賓のように反戦と鎮魂の証ともいえる広島平和記念公園に、知事、市長らが自ら出迎える。こんなことに予算と時間と知恵を絞るなら、もっと子供たちの「今」に手を差し伸べるべきではないでしょうか。私が今、ただ、ただ願うのは、感染した高校生らが決して非難の的にならないことだけです。しかし、大丈夫でしょうね。
なぜなら彼らは3年間苦楽を共にし、一生懸命共に汗をかいた仲間なのですから・・・。
2021年7月16日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人