祐介先生・牟田さんこんばんは。
バケツをひっくり返した様な雨を見ていると、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさんが「地球を救うのは今しかない」と言った通りだと思います。そう考えればカナダで起こっている49℃を超える熱波。バンクーバーは冬季オリンピックが開かれた気温の高くない地区で、クーラーがない家も多い所です。それが49.5℃ですから、日本で最も暑い熊谷などより10℃近くも高く想像を絶します。寒さは重ね着をすれば済みますが、熱いからと言って裸になるわけにはいきません。ですから高齢者や身体にハンディキャップのある人にとっては大変です。以前の雨と違う滝のような雨といい、今回の熱波。そして今までに経験したことのないコロナウイルス。どれを取ってみてもトゥーンベリさんが警告しているような異常ともいえる地球温暖化によるものと思えば納得がいきます。日本はカーボンニュートラルを2030年に舵を取りましたが、それでは遅すぎるのではないかと思います。私達が今すぐできるのは、直ぐに30年前の生活に戻すことです。出来るのか出来ないのかなどと言っている時間はありません。出来ようが出来まいが今すぐに30年前の生活に戻すのです。その中で国民は健康な生活を送っていました。
1995年1月17日に起きた阪神淡路大震災、その直後に起きた福島集中豪雨、2011年3月11日東日本大震災で被災された皆さんの生活を考えるまでもなく、つい最近起きてしまった熱海市内の土砂崩れによって被害を受けた皆さんには心からお見舞いを申し上げます。いずれの時も、電気だけでなく水道もガスも完全に止まっても何とか生きるために、みんなが力を合わせて生活したのです。そして今コロナのパンデミック。こんな時こそ、みんなが心を合わせて一致団結しましょう。コロナ禍によってさまざまな職業の皆さんが大変な目に遭っています。今ほど社会保障が国全体に求められている時はありません。菅首相の言うように「自助・共助・公助」がこれからの社会保障というのなら、酒を自粛しなければならない飲食店の皆様、どうぞ「自分で努力してください」、そして駄目なら飲食店組合の皆様「皆様で力を合わせて乗り切ってください」、それでも駄目なら公助という制度があります。こう言われたら、飲食業に就かれている皆様、この難局を乗り切れるでしょうか。でも多くの皆様は各地で起こる災害被災者に、こういう態度で来たのではないでしょうか。他人事にはしないことです。
ハローアルソン・フィリピン医療ボランティアでは、常に「みんなで協力し合って、被災されている人をカバーしましょう」と呼び掛けています。3・11大震災では国をあげて復興税を納めてきました。また太陽光発電に対しても、各家庭が電気料を払って新しい発電を支援しているのです。災害が起きた時には、文化的で最低限度の生活が出来るように国が保証してくれる国にしましょう。菅首相の言う「自助・共助・公助」などというものは社会保障ではありません。「公助」が当たり前なのです。
2021年7月16日
医学博士・歯科医師 林 春二