2021.04.23 関口団長のお便り

祐介先生、牟田さんこんばんは

 

来週から始まる5月の大型連休を前に、いよいよ東京、大阪などの大都市を中心に緊急事態宣言が再発令されるようです。

新型コロナウィルスの最初の報道は20191231日でした。あれから約14か月が過ぎ、当初は世界中が右往左往していましたが、ここにきて改めてはっきりと分かったことがあります。それは結局のところこのような大災害レベルの未曾有の事態が起こったとき、いかにその国のリーダーのかじ取りやその国の政府、政治家の資質によって良くも悪くも私たち国民の運命が決まってしまうということです。勿論、私たち国民にも大きな責任はあります。しかし、かたやワクチン接種が60%を超え、既に屋外でのマスク着用義務化が解除される国もあるなか、日本はいまだ1%台って・・・。いったいワクチンってどこにあるのでしょうか。報道では6月までに、とか9月までに、とか色々出ていますが、私の地元など医療従事者でさえワクチンを打っていません。

また、病床数は世界最多、医療レベルも最高クラスと言われながら、なぜこんなに医療がひっ迫し、そして1年もの時間がありながら、全く変わらない現状はいったいどうなっているのでしょう。そして1年間ずっと国民にお願い、お願いでやってきて、感染者が増えれば半ば強制的に飲食業界だけをつるし上げるのに、なぜ、政府はもっと医師会に強い指示・命令を出し、仕組みや制度を迅速に変える努力をさせないのか不思議です。勿論、現場で本当に大変な思いをされている医療従事者の皆さんには心から感謝をしますが、1年もの間、その彼らを救うためにもいったい何をしていたのかと思うのは私だけでしょうか。

そんな大変な中、さすが大物政治家は違いますね。このコロナ禍、緊急事態宣言が出るかどうかという大変な時期にリモートではなく「政治資金パーティー」をやるのですから。子供たちが卒業パーティーや歓迎会などを自粛し、部活動、スポーツ大会などあらゆるところで我慢をしている中、堂々と「不要不急ではない」と言い切きり、そこに現職の大臣も参加をして笑顔でグータッチしているのですから・・・。

私たちハローアルソンでは現在現地活動を延期しています。しかし、いつ活動が再開してもいいように日々準備は怠っておりません。その準備にはもちろん日々の感染対策と不要不急の外出の自粛、コロナを賢く恐れながら皆さんのご期待に応えられるように生活をすることも大切だと考えていますが、あまりにも日本の政治のスピードの遅さと発信力の無さに、最近は本当に不安になります。しかし、先日も現地のリーダー、リッキーやニナさんとの会話で彼らがこう言ってくれました。「私たちはどんな時でもハロアルとの活動を希望し、望みを捨てません。」この言葉に私はいつも励まされています。

 

 

2021423日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人