祐介先生、牟田さん、こんばんは。
私の地元栃木県足利市の山林火災がようやく鎮火しました。原因はまだ調査中のようですが発生から9日目で鎮圧宣言が出され地域住民の皆さんは本当に大変な思いをされたでしょう。
私は昨日、3月2日にその足利市を通る「北関東自動車道」を利用して群馬県安中市にある新島学園高校にハロアル会長林先生と祐介先生と共にボランティア講演に行かせていただきました。前日まで高速道路の一部の区間が通行止めになっていたため、一時はどうなるかと思いましたが、無事参加ができました。
林先生、祐介先生、講演会お疲れさまでした。祐介先生、久しぶりの講演会はどうでしたか。お互い色々と反省するところもあったでしょう。しかし、今までと明らかに違うのはコロナ禍の為、生徒たちはみなマスクを着用し、笑い声や返事なども禁止となっているようで、私の渾身の栃木自虐ネタもいつもなら大爆笑なのですが、会場中が静まりかえり、開始早々心が折れそうになりました。しかし、実際にフィリピンのスラムでの現地活動の写真や話になると、私自身、今回多くの生徒が参加を希望していたのに対し、コロナ禍で止む無く延期をせざる得ない無念さと申し訳なさで、いつも以上に心を込めて話をさせていただきました。
講演の冒頭、担当の先生が私たちの紹介で「今日のお話で人生が変わるかもしれません。」とおっしゃってくれましたね。恐らく、過去133名の新島学園の生徒たちがこのハロアルに参加をし、帰国後の感想文や学内での報告会で「ハロアルに参加をして人生が変わった」と何度も言ってくれたのでしょう。現に、今まで多くの高校生たちが帰国後同じような感想を言ってくれています。そのような生徒を先生方は沢山見てこられてきたのでしょうね。
祐介先生、どれだけの人たちが「人生が変わるほどの出来事」に出会うでしょうか。
いや、もしかすると誰もが1度や2度、そのような出会いが訪れても、それを「転機」や「チャンス」と捉えて自分が向き合うことができるかどうかにかかっているのかもしれません。自分の考えや価値観、悪いところや間違ったことを認めたり、他人の言うことに従うことはとても勇気がいることです。しかし、いつも会長の林先生が「成功するには素直になること」とおっしゃいますが、実はこれがとても難しいのです。
私自身振り返ると間違いなく祐介先生が17年前にボランティアに誘ってくれたことが
私の人生を大きく変えてくれました。私たちの講演がどれだけの生徒たちの心の中に響いたのかわかりませんが、いつかこの活動が再開したとき、「あの時、先生たちの話を来ていた生徒です」という子たちが一人でも多く参加をしてくれることを願います。
2021年3月5日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人