祐介先生・牟田さんこんばんは。
寒い日が続いていますが元気ですか？寒さに負けないで頑張りましょう。
1都11府県に緊急事態宣言が出されました。日本全国のコロナ感染者数は310,513人に上り、昨日の発表では一日6,605人です。いよいよ危機的な状況になりました。
コロナが大きな社会問題となり、感染者がすぐに入院出来る病院に行けなくなったのは、コロナ専門病院の無いことに加え、民間の病院はほとんどが受け皿になっていないからです。そもそもPCR検査がスムーズにいかないのも入院がうまくいかないのも「保健所」が統廃合され人員が削減されていて、保健所の職員の許容量をオーバーしているからです。今の保健所がどんなに頑張っても必要な量の半分近くが削減されているのですから、これ以上のことは出来ません。保健所は地域や住民の健康や衛生を支える公的機関で、何もない平時の時には「不要なもの」に感じられるかもしれませんが、今回のような感染症が発生した時、まず第一に対応してくれる大切な機関です。今回のように国民の生命が脅かされるような事態になっても、第一線で私達に何をしたらいいのか相談にのったり指示をしてくれるのが保健所なのです。だから保健所長は「医師」が務めます。それではそんなに大切な機関なのに、保健所数を減らしたり、人員削減した調本人は誰かというと、皆さんが好きな自民党政権です。世の中の経済を優先すると、こういう命を大切にしなければならないときに困るのです。その上、コロナ対策を打つ菅政権は後手後手で不評をかっていますが、それ以上に保健所を削減してしまったお詫びを国民にすべきです。
2002年SARS、2012年MARSが発生した時も話題になりましたが、幸いなことに日本では感染者が出なかったために、保健所機能を充実させることや、感染症対応病院の整備をしなかったのも全て自民党と公明党政権の仕業です。
こうして保健所が縮小されている時、一斉に反対を叫んでいたのが野党の皆さんです。万が一にも今回のような感染症が起こった時、どうするかという心配があったからで、野党は反対ばかりしているという人も多いですが、そんなことはありません。とても大切な意見でした。でも菅政権になるまでの14年間、国民が常にこの自民党政権を支持してきたので、こういう状態になっているわけですから誰にも文句を言えません。まして菅政権が発足した時の支持率は62.3%でしたから、国民の多くは菅大臣を大いに評価していました。しかし38％の人は批判的に見ていたのです。そしてコロナの第二波がおさまりかけた時、経済を立て直すということで「GO TO」を始めました。これも野党の皆さんは「もう少しおさまるまで待ったほうがいい」ということで反対していました。これも野党の皆さんの言う通りになってしまいました。自民党政権の皆さん、自分たちに反対する国民が半分はいることを肝に銘じてください。
2021年1月15日
医学博士・歯科医師 林 春二