祐介先生・牟田さんこんばんは。
心配した台風14号も大した問題を起こすことなく、日本列島から離れてくれてホッとしています。昨年の今頃、正確には10月12日、台風19号で長野県でも大きな被害を受けてしまいました。その長野市内では一年が過ぎ、復旧・復興に大忙しでした。氾濫した堤防も復興され形の上ではホッとしている方も多いと思います。しかし、現地では被災地を離れる人、かつてあった家々が取り壊され、空き地になってしまった所、仮設住宅にいまだに生活を強いられている人、何とか被災した家の復旧が終了した所など様々な色模様です。誰が見てもこの地が大きな被害を受けたところだということは一目で分かります。氾濫した水が枝まで浸かってしまったリンゴの木もすっかりきれいになり、赤々と色づいたリンゴが実ってリンゴ農家にとっては一息付けたのではないかと思います。
今年は新型コロナ感染症の襲来と、マニラに近いタール火山の噴火でどうなるかと心配した「ハローアルソン・フィリピン医療ボランティア2020」も無事に終えることが出来ました。出発前、成田空港ロビーの結団式で紹介させてもらった「思いやり」とは「相手に喜ばれること」と筆で書いてくれた小林さんが10月にこの世を去ってしまいました。思いやりとは相手を打ち負かすことや、相手の持っている分を奪い取ることではありません。相手が欲しがっているなら譲り、相手がないなら分けてやるという、どこまでも「相手に寄り添うこと」そして「喜んでもらう」ことと教えてくれた小林さんの心を、私達ハローアルソンの仲間は大切にしていきたいと思います。
本来なら帰国して1か月後の3月の最後の土曜日に「ハローアルソン・フィリピン医療ボランティア2020」の報告会を開いて、この年協力してくれた多くの人に今回の活動の報告をしてボランティアの締めくくりをし、次のボランティア活動のスタートを切ります。今年はコロナ感染症のため、その節目になる報告会は中止になってしまいました。2021の活動はラハソライマンロータリークラブのリッキーさんの方から「1台のバスに乗れる人数で活動をお願いしたい」ということで、総勢50名(うち高校生15名)での活動の計画を練っている所で、マニラに2回目のロックダウンが発令され今年の計画は一時延期となってしまいました。これからの活動についても今までのように1ヶ所に多人数が集まる「密」の状況は避けたいので、どのように進めるかについては団長や現地統括責任者の祐介先生と計画を練っていきたいと思っています。
それでは歯の一口メモです。
九州大学の研究で、歯周病は心筋梗塞、脳梗塞の原因になるだけでなくアルツハイマー型の認知症の原因になります。歯と歯肉をしっかりマッサージして体の健康を守りましょう。
2020年10月16日
医学博士・歯科医師 林 春二