祐介先生・牟田さんこんばんは。
台風14号の進路に当たる地域に住んでいる皆様は、しっかり手当をして被害を受けないで済むように準備して欲しいと思います。と言っても災害はどうしたら防げるのか、個人ではとても無理です。出来る限りのことをして、それでも被災された時には国の力で元の生活を保障して欲しいと思います。負担をしても1億2千万人が分担すれば、被災者の負担からすればわずかです。以前にも書きましたが、被災された人の「仮設住宅」ですが、暑さ、寒さも避けられないような「仮設」です。寒さを避けるために暖房器具を使っても、窓には沢山の露がつきカビに悩まされます。緊急で作る仮設住宅は金属を多用し、すぐに利用できるようにユニット化されたプレハブ住宅が多いので問題が起きるのです。しかもこの仮説住宅の費用が問題です。建設費と取り壊し費がかかり、少なくても1棟当たり1,000万円近くはかかってしまいます。それならばもう少しお金をかけて、現在のプレハブではなく日本古来の木を主体にした「木造ユニット型プレハブ住宅」を作ったらどうでしょうか。もちろん広さは制限が必要です。ゆとりがあったり、様々な保険に入っていて再建可能な人は、自分の好きなように自由に作ってください。ここで問題にしているのはそういう力のない人達用です。広さにしても被災されて避難所生活をするより、プライバシーが守られ家族で生活できる空間ということです。私など無精者ですから、キッチン、台所、居間が一緒のワンルームタイプのほうが嬉しいです。ここにトイレとお風呂がついていたら万々歳です。間違わないでください。この住宅は一生懸命働いて築き上げた住まいではありません。災害を受けて緊急避難をされて、プライバシーが守れない避難所ではなく、プライバシーが守れる家族の仮住まいなのです。ここが原点です。ですから広さについても、避難所より家族だけで住めるという最大の利点があります。余力のある人、保険会社から保険金を受け取っている人は、何もここを利用する必要はありません。自由に立派な家を建てて元の生活に戻って社会・経済活動を続けてください。最近の災害はどこで起きても不思議ではないくらい全国各地で多発しています。全ての県がこの木造のユニット住宅を100棟ストックしておけば、すぐに利用できます。仮設住宅は1~2年ですぐに追い出されてしまいますが、余力のない被災者や高齢者は、そんな短期間で新住宅は再建できません。こういう人達はその「仮設木造ユニット住宅」に生涯住み続けてもらって、必要がなくなったら国や県に返却してもらったらいいのです。そして次の利用者に回すか、分解して次に備えておけます。今回の新型コロナウイルスの事業継続資金や、様々なGo toキャンペーンなどのことを考えたら、これも「やる気」を出してくれたら簡単に出来ると思います。
それでは今夜の歯の一口メモです。
歯の健康は自分の意志で健康を守ることが出来る唯一の咀嚼機関です。歯と歯肉をしっかり磨き、定期的にチェックを受けることで実現できます。
2020年10月9日
医学博士・歯科医師 林 春二