2020.09.11 関口団長のお便り

 

祐介先生、牟田さん、こんばんは

 

 

 

私の地元栃木県那須では9月に入り秋雨前線の影響で猛暑も少しずつ和らぎ、ここ数日は不安定な天気のため夕立や雷が発生し、いよいよ夏が終わりに近づこうとしています。

 

さて、先日ユニセフが発表した先進国の子ども幸福度ランキングの記事を読みました。

 

その中で日本は先進国38か国中20位。また、国連の世界幸福度ランキングでは153の国や地域を対象とし、日本は昨年から4位後退し62位でした。

 

先週の放送で祐介先生が冒頭で日ごろの疲れからか、「暖かい所で喫茶店でもやりたい・・」と現実逃避をしていましたが、人の幸せは個人個人違いますが、毎年発表されるこのランキングは「人口あたりのGDP」「社会的支援」「健康寿命」「人生の選択する自由」「性の平等性」「社会の腐敗度」を基準とし、子供の場合は「精神的・身体的な健康と学力」や「学力・社会的スキル」なども含まれるそうです。上位はこの番組でも何度も取り上げられているデンマークやノルウェーなどの北欧諸国が独占をしていますが、日本の子どもたちは特に「新しい友達を作る」という社会的スキルが最下位から2番目と低かったそうです。また、日本が毎年順位を下げている要因の一つに「ボランティアの頻度の低さ」を指摘する記事もありました。つまりボランティアをする回数が多い人ほど「人生の満足度」が高いという結果です。

 

私はその記事を読みながら自分自身に置き換え考えてみると、確かにこのハロアルとの出会いは私の人生にとって満足というよりも起点になったことは事実です。そして生活の質についても間違いなく変化をもたらしました。当たり前の素晴らしさや人に支えられている有難さ。スラムのような社会的弱者と呼ばれる人たちへの支援を通じ、彼らの幸せの価値観と触れ合うことから、実は豊かとされていた私たち日本人の心の貧困に気づかされました。祐介先生、幸せとはいったいなんでしょうか。沢山の収入を得ることも、社会的地位を確立することも、やりがいや地道な努力もひとそれぞれに価値観はことなります。しかし、今このコロナ禍の為、来年の活動が延期となり、私たちハロアルが15年間育んできた「心の豊かさ」を一緒に参加をしてくれる高校生たちに伝えることができないのは本当に残念ですが、友達を作ることが苦手、という彼らに、その真逆に位置するハロアルの4日間を是非体験してもらいたいと思いました。

 

私は人生が100%満足かと聞かれたら即答できないかもしれません。しかし、ハロアルを通じてたとえ自分が満足でも、たとえ自分が幸せでも、誰かが不幸で悲しみにいるならば、それは自分自身の不幸でもあるという思いの大切さを学びました。

 

相手を思いやる気持ち。確かに日本のランキングは低くても、実はひと昔前は当たり前に支えあった日本人の世界に誇る美徳でもあります。こんな時だからこそもう一度幸せの意味を考え直すのも良いかもしれませんね・・・。

 

2020911日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人