祐介先生、牟田さんこんばんは
雨、雨、雨!!いったいいつまで降れば梅雨が開けるのでしょうか。
私の地元栃木県那須も朝から雨が降り続き、ここ数日まともに太陽を見た記憶がありません。予報では関東の梅雨明けは8月にずれ込むようですが、山形県では28日、東北を代表する最上川が大雨により氾濫しました。収穫前のジャガイモ畑や田んぼも一面
濁流に飲み込まれ、災害の恐ろしさとともに、コロナ禍の今、被災地の方々の安全と健康を祈るばかりです。
7月初旬には球磨川の氾濫、そして今回の最上川。どちらも日本3大急流と言われ、特に最上川は「100万年前から流れていた川」と呼ばれ山形県民の方は「母なる川」と長く親しまれています。私もこの時期、東北に鮎釣りの釣行に行く際、何度もこの川を通りますが、川幅がとても広く、風景の変化に富み、まさに100万年の息吹を感じる素晴らしい川です。それがこの豪雨であのような災害になるとは・・・。どうか被災地の復興を心から願っています。
さて、ハローアルソン・フィリピン医療ボランティアでは例年ですと8月からいよいよ来年度の現地活動のための会議が始まります。最初に高校生担当者会議が東京で行われる予定でしたが、現在の状況を考えるとやはり断念せざるを得ませんね。そこで、8月末にリモート会議を行う予定となりましたので、詳細は後日各担当者にご連絡いたします。現在の所、このような状況ではありますが、会としては諦めることなく準備は進めていきたいと思います。そんな中嬉しいことにすでに数名の高校生から問い合わせがあり、また、一般の方からも参加希望をいただいています。ハロアルでは可能な限りの予防策を考えてはおりますが、日本政府、フィリピン政府の行政による規制の行方によって最終判断をしなければなりませんので、決定はもう少し後になりそうです。
しかし、祐介先生、こんな時でも毎日のように患者さんがフィリピンのスラムの人たちのために物資をもってきてくれます。とてもありがたいことですね。
今世の中はコロナによって完全に疲弊しきっています。昨日私の町でも新たに二人の方の感染が分かり、こんな田舎町でも朝からその話題で持ち切りです。このコロナは感染という恐怖と私たち人間の心の中に「心の分断」という恐怖の二つを植え付けました。
テレビではあたかも東京や大阪などの大都市がまるで悪かのような表現がされますが、それこそがこのウィルスの思うつぼであり、人と人との心の分断がさらなる感染を生むのです。賢く恐れ、互いが助け合い、一人ひとりがもう少し我慢をしながら日本人の絆、人間の心のつながりを大切にした政策を何とか行政には考えてもらいたいものです。
そんな中、昨日もHPを見てたくさんの歯ブラシをもって来てくださった方がいました。
マスク越しでしかご挨拶できませんでしたが、そういう方々に支えられながらハロアルが存在していることを改めて感謝いたしました。
2020年7月31日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人